平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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83 ~生産力向上のための、巡回計画作成の徹底~ ・ 当商工会議所では、労働生産性を高め、残業時間を無くすため、巡回指導の計画を毎月20日に1ヶ月間の予定表を作り、30分単位での事務報告を記載している。このおかげで、1日10者以上の巡回も可能となり、当商工会議所の職員のスキル向上にも寄与している。 ~専門家のスキル習得のための同行指導~ ・ 当商工会議所が企画提案した「経営発達支援計画」に合わせて、生産性向上(1.5~2倍増目標)を図るために、佐賀県の「エキスパートバンク」制度を活用した専門家派遣の際に、当商工会議所の経営指導員等が指導に同行し、専門家の指導スキルを直接学ぶことで、ヒアリング方法や指導方法のノウハウを習得している。また、統一的に指導内容を整理するため専門家派遣報告書を独自に作成・管理し、情報を内部でストックし、共有されている。 ■支援方法における工夫点 ~経営改革への気づき、その気になる機会の提供~ ・ 当商工会議所の事業計画策定数が目標に対して大きく上回った(成果136/目標84)要因は、実際に成果を上げた事業者に、セミナーでスピーチをしてもらうという成果の発信が効果を発揮しているからである。 ・ 創業間もなく経験の少ない事業者に対して、販売促進を中心に据え事業計画支援を行うことが多いことから、経営支援は売上や粗利の伸長に貢献している。これは事業者の努力の賜物でもあるが、経営指導員がヒアリングを通して、事業者が持つ「今後取り組みたいこと」や「事業における優先順位」を整理し、相談に乗ることが成果に繋がっていると評価されている。女性経営支援員においても、情報整理の能力が高く、今後の支援活動に活躍してもらう余地もあり、取組みの拡大が検討されている。 ~会員情報の共有、事業計画の情報共有によるノウハウ習得~ ・ 当商工会議所の各職員の巡回訪問結果をデータベースに記載し情報を共有するだけでなく、事業計画策定の会員事業者ごとのカルテを作成し、支援内容、計画を記載することで、支援人材による情報共有が行われ、事業計画策定のノウハウ習得が行われたことで、採択率も上昇した。 会員事業者間での支援成果の情報共有として、「販路開拓支援事例集」(再掲載)も発行されている。 ~創業支援、新たな事業者発掘のための他制度との連携~ ・ 佐賀県ベンチャー交流ネットワーク例会を共催している。年1回、100名参加、半分が鳥栖市内、半分が同県内の事業者である。 【事業計画を策定した場合に職員間で 共有している会員事業者カルテ】応対日、時間、相談者 月/日支援内容(経緯、状況、経過、対処、予定・・・)… … … … … … … … … ・事業計画作成のための打合せ 様式確認、記載内容説明 ・申請書作成 見積の確認 ・・・・ 了承 申請書提出日時の確認 ・申請書提出 確認 印鑑 ・採択電話連絡 不在のため◯様へ伝言 ・今後のスケジュールについて打合せ ・見積諸、契約書、納品書 保管 ・採択者説明会出席 ・実績報告書作成のための指導 ・各書類の記載方法指導 ・実績報告書の確認 ・具体的な取組内容の確認 ・事業の成果を聞き取り ・・・・ ・補助事業の効果について ・売上の状況確認 ・新規売上、新規顧客は◯◯ ・将来の事業承継の可能性確認 ・引き継ぎセンターの情報紹介

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