平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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80 ・ 当商工会議所の各課では、それぞれ月次、週次の定例ミーティングを行なっているが、それとは別にプロジェクトチームでも定期的にミーティングを行なっており、経営発達支援計画については当商工会議所内のいろいろなノウハウを集めて取り組んでいる。 ~組織のミッションと個人の行動計画の摺り合わせ~ ・ 「商工会議所のお客様は誰か?」というような組織ビジョンやミッションに関する徹底議論をやった。そういった組織風土が残っており、また新しく入ってくる若手にも伝えている。経営指導員にとって事業者から頼りにされ、支援の結果、事業者が成果を挙げ、感謝されることはやりがいになる。 ・ 当商工会議所では年度当初に、各職員に個人行動計画表を作成・提出させ、本人と管理職で面談を行ない、目標管理の手法によって各職員の能動的な動きを促している。トップダウンで目標件数を掲げ、各職員に事業者をローラー訪問させるような方法はとっていない。なお、新規入会についてはこちらから勧誘するのではなく、当商工会議所が創業支援等を行なった事業者がいろいろな機会に「商工会議所に入っていて良かった」と後に続く事業者に語ってくれるため、口コミで入会してくれるケースが多い。 ・ 件数を強制しないため、絶対的な件数そのものは決して多くはないかもしれないが、1件あたりの支援濃度はかなり高いと自負している。例えば、持続化補助金の応募件数や採択件数は高いとは言えないが、採択率はかなり高い。これは1件1件の応募に対してかなり時間をかけているので申請書のレベルが高くなり、採択されるものが多くなったためと考えている。 ~外部とのつながりを育てる~ ・ 当商工会議所では振興委員という制度を設け、高知県内の税理士、社労士、診断士など士業12名に委員になってもらい、定期的に意見交換を行なっている。何か専門家の助力が必要な場合は、この振興委員に相談すると本人が専門外であったとしても適切な専門家を紹介してもらえる。 ・ 10数年前までは、同県にはいわゆる登録専門家がほとんどいない状態で、必要があるときは同県外から呼んでこなければならなかった。そこで同県内のTKCの税理士等に依頼して、まずセミナーと個別相談会で協力してもらいながら、相談事も積極的に持ちかけた。その甲斐があって、いまでは同県内に頼れる士業とのネットワークを築けている。 ■主な関連施策の活用 ~金融機関との連携が多い~ ・ 高知市は高知県の県庁所在地であり、同県内経済の中心地ということもあって、各金融機関の主要拠点が集まっている。当商工会議所は民間金融機関では、四国銀行・高知銀行と業務提携を結び、支援ニーズがあれば声をかけてもらえる関係を築いている。また、日本政策金融公庫とは業種別および制度別の相談会を年4回共催しており、支援機会の創出に役立っている。 ・ さらに、日本政策金融公庫および信用保証協会との情報交換会(勉強会)を開催し、職員のレベルアップにつながっている。 ・ 当商工会議所で力を入れている海外販路開拓については、案件があれば随時JETROおよび同県の貿易協会と情報交換を行なっている。

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