平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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77 ■経営発達支援事業の取組み(成果につながる取組み等) ~小規模事業者のレベルアップの道しるべとなる独自の事業者レベル表を作成~ ・ 当商工会議所では独自の事業者レベル表を作成し活用している。このレベル表は、経営発達支援事業のため作成したものではなく、10年ほど前に作成して使い続けている。小規模事業者の経営支援のゴールは最終的には支援から離れ自立することであるが、そこに至るまでのどの段階にいるのか、支援者も事業者自身もわかりづらい。そこで、このレベル表では事業者の段階をレベル0~3の4段階に区分し、「事業者の状態」「必要な支援の内容」「手法」「狙い」を具体的に記述することによって、事業者と支援に関わる者が共通認識を持ち、アクションがとれるようにしたものである。 ・ 個社支援の場合、支援担当者により支援のばらつきが生じやすいが、このような客観的なレベルを設定し、それを情報システムを通じて共有することにより、事業者のレベルがまわりの職員とも共有され、組織的な支援を行ないやすくなっている。 ~セミナー・相談会参加者に対するマンツーマン指導~ ・ 当商工会議所では、セミナー・相談会への参加を支援事業者との関係を深める機会として大いに活用している。事業者からセミナー・相談会への申込みがあると、事前に電話または訪問により申込者の問題意識をヒアリングする。そのセミナー・相談会に申し込んだ理由がわかれば、支援ニーズや具体的な支援メニューの適用が見えてくるからである。 ・ セミナー当日は、セミナー・相談会参加者に担当者がマンツーマンで、一緒にセミナー・相談会を聴講する。そして、セミナー・相談会直後に参加者と話し合って、どのような支援が必要か、当商工会議所として、どのような支援を提供できるか確認しあい、次のアクションに結び付けていく(オーダーメイド式の支援)。 ・ 支援担当者にとっても、専門家によるセミナー・相談会に同席・聴講することは学びの場ともなり、支援担当者のレベルアップに結びついている。 ~商談の場にも必ず同席~ ・ 当商工会議所は高知県内の他の商工会議所と連携して販路開拓支援に力を入れており、フェア・物産展・商談会・合同プレス発表会等を開催している。このような場に当商工会議所の経営指導員を派遣し、商談には必ず同席させている。例えば食品などで事業者は、加工ができても説明は苦手といった職人タイプが多く、せっかくの商品の良さがバイヤー等に伝わらないことがよくある。このため経営指導員が代わって説明をする。また、良い製品が開発できたときは、プレス発表をしたいが、個別事業者と個別マスコミの組み合わせでは取り上げてもらいづらいので、合同の発表会をセットして取り上げてもらうようにしている。 ・ 平成29年度は日経BP、デザイナーと連携して名物商品を開発し、首都圏への販路拡大を目指すプロジェクトに取り組んだ。1年ですぐ結果が出る取組みではないため、今後も継続して取り組む予定である。

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