平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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73 ~地域資源を活用した面的支援としての「おおだ一日漁」への注力~ ・ 大田市内事業者の生き残りや地域経済循環に取り組むためには、地域資源を活用することが重要と考え、平成23年度に「農商工連携等人材育成事業」を活用し、地域資源の棚卸しを行った。また、漁業者からの支援要請もあったことから、当商工会議所では「日帰り漁・晩市」のブランド向上に取り組んでいる。 ・ 通常の漁業では港を出発すると2~4日間は帰ってこないが、日帰りで漁を行う「日帰り漁」が全国2~3箇所で現存しており、同市は全国一の漁獲量がある。日帰りのため、手間暇はかかるが魚介類が新鮮であることが売りであり、他の地域に比べ2~3割高く取引され、加工品にも特徴がある。これを「おおだ一日漁」としてブランド化に取り組んでいる。 ・ 平成24年に10事業者で「おおだ一日漁推進協働組合」を設立し、当商工会議所が支援する形で取組みをしてきた結果、日本商工会議所の地方創生における優良事例に選ばれ、日本商工会議所において取組み事例をプレゼンした。現在は14事業者となり、株式会社フーディソンや株式会社ヤフー等と連携した東京都内での販路開拓等、取組みは着実に前進している。 ・ 資源が少ない地方都市では、個社支援に注力するばかりでは地域経済が疲弊する。そうした中、「おおだ一日漁」の取組みは、「面的支援」による地域活性化の可能性を広げる成功事例になりつつある。 ~「おおだ一日漁」に続く地域資源活用の取組みの展開~ ・ 「おおだ一日漁」の成功を受けて、同市の他の地域資源についても、面的支援の可能性を探っている。 ・ その1つとして、同市内の国立公園三瓶山(さんべさん、1126m)に着目し、三瓶山開発公社(元 国民宿舎)を中心に新たな旅行商品の開発に取り組んでいる。早朝5時前に集まり、特別運行リフトで登る「天空の朝ごはんツアー」や、「朝ヨガ」を開催しているが、50名の定員は、Facebookで宣伝すると、すぐに定員になっている。地域資源認定(ふるさと名物応援事業)支援も行った。現在は、全国展開のための支援を行っており、同市内で交流人口増を期待する。 【おおだ一日漁ポスター】 【天空の朝ごはんチラシ】

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