平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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2 ~女性創業者のためのインキュベーションを創設~ ・ 当商工会議所で開催している創業塾で女性の受講者が増加してきたことや、家庭の購買決定権を持つキーパーソンは女性であり、地域の活性化においても女性が重要な存在であることから、女性の活動を支援していくことが重要と考えて、女性の創業支援に取り組んだ。 ・ 女性の創業者に、家では家事や育児に追われて事業に集中できないため、専用の仕事場を提供することが重要と考え、JR能代駅前にある当商工会議所の1階に「女性創業支援室オフィス・フォー」と称する女性向けインキュベーション施設を平成29年9月に開所した。当商工会議所の女性職員2名(中小企業相談所所長及び経営指導員)が日本ビジネス・インキュベーション協会のインキュベーション・マネージャー認定を受け、ハード・ソフト面の両方から支援を提供している。その結果、創業塾の実施と合わせて創業者数が増加している。 ・ 施設については、事業環境やコミュニケーションのとりやすさを考え、机間の仕切板の高さまで配慮して整備した。また、当商工会議所内では、施設使用料を無料にする案も出たが、有料にしないと、本気で創業する人が集まらなくなり、甘えも出てしまうと考えて、登録料と利用料を有料にしている。 ・ 入居とともに、女性創業者を中心としたネットワークができつつあり、相互の事業連携の動きも生まれてきている。 ■支援方法における工夫点 ~弱い販路開拓支援を突破するため、まずは成功事例づくりに取り組む~ ・ 当商工会議所では、地方都市の小規模事業者における販路開拓支援の難しさから、販路開拓支援が充分に取り組めていないことが課題となっている。その中、首都圏マーケットの開拓を目指して、平成30年度から、首都圏で開催される商談会・展示会への出展支援を始めた。成功事例を生み出すことが最初のステップとして重要と捉えている。 ~小規模企業振興委員の地域ネットワークを活用した情報発信~ ・ 当商工会議所では、移動商工会議所を年1回、能代市内を4地域に分けて実施し、施策等の周知を図っている。これをきっかけに、マル経融資の利用や持続化補助金の申請、当商工会議所への加入につながる事例が出てきている。 【明るく会話がはずむ女性創業支援室「オフィス・フォー」】

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