平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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53 ~伴走型でねばり強く、新分野進出の販路開拓を支援~ ・ 染色事業者が新規事業として凝集剤を開発し、支援機関のコーディネーター派遣制度を利用して廃棄物処理会社等に幅広く営業をしたが、成果は十分に挙がらなかった。そこで、当商工会議所へ相談することになった。まずターゲットの絞り込みを当商工会議所から提案し、一緒に営業先を訪問・開拓する支援を行った。また、ターゲットの選定だけでなく、提案書の作成に関する助言等、新規事業が軌道に乗るまで、一貫して伴走型の支援を行い、成果につなげることができた。 ■支援体制や体制強化に向けた取り組み ~全職員が対応できるように情報共有を徹底~ ・ 当商工会議所では、週1回のミーティング開催によって、各職員が現在どのような案件に取り組んでいて、どのような課題を抱えているのかを当商工会議所全体で情報共有している。 ・ 試験的にではあるが、当商工会議所内にホワイトボードを設置し、その日に来所する予定の事業者を一覧表に記載するとともに、相談内容をメモして、職員は全員が対応できるようにしている。 ・ 申請書の作成支援を全職員が行えるように、申請書のフォーマット化と情報共有を徹底している。 ~研修参加者による所内報告会の開催~ ・ 中小企業大学校の研修に、年に1回以上は参加するようにしており、参加者は研修資料を回覧するだけでなく、当商工会議所内で報告会を行い、全職員で研修内容を共有している。 ~スキルアップのための支援制度の設計~ ・ 職員個々のスキルアップを図るため、資格取得に向けた経費支援等をバックアップする制度設計をしている(テキスト代や講習費の支援)。 ~地域の関係機関と連携した幅広い支援~ ・ 当商工会議所の事務局は、企画総務課、中小企業相談所、まちなか分室の3課で構成されており、中小企業相談所の下には「創業・事業承継サポートセンター」を位置づけ、平成30年4月から福井県の事業引継センターと連携し、事業承継の支援を行っている。また、まちなか分室は、第3セクターである「まちづくり武生株式会社」の事務所内に設置し、連携して中心市街地における店舗開発支援事業に取り組んでいる。 ・ セミナーの講師紹介等では「公益財団法人ふくい産業支援センター」、創業セミナーのカリキュラム作成や講師派遣では「福井県中小企業診断士協会」に協力を依頼するなど、内容に応じて、多様な関係機関と連携して支援を行っている。 ・ 支援機関や士業団体、金融機関による「福井県事業承継連携ネットワーク会議」を開催しているほか、金融機関とも連携を強め、平成28年からは「金融懇談会」を年1~2回開催している。 ・ 特に中心市街地における投資を強化するため、5つの金融機関(福井銀行、北陸銀行、福邦銀行、福井信用金庫、日本政策金融公庫)と当商工会議所、越前市まちづくり武生株式会社によって、越前市中心市街地活性化に係る支援機関連携協定を締結した。

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