平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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1 能代商工会議所(秋田県) 所在地 〒016-0831 秋田県能代市元町11-7 実施日時 平成30年8月30日(木)15:15~17:30 管内小規模事業者数 1,674事業者(平成28年4月1日現在1) 経営発達支援事業の実施体制 10名(経営指導員4名、その他職員6名) 小規模事業者を取り巻く環境 能代市は、秋田県の北西部に位置し、昔から秋田スギの産地で木材産業が基幹産業として繁栄してきたまちで、関連事業者数は減少しているが、高付加価値化や地域外販路開拓等へ積極的に取り組む動きも見られる。 最近の動きとしては、東北電力の能代火力発電所3号機の新設工事が2020年の運転開始に向けて、平成28年から着工されており、宿泊業の需要や関連産業のエネルギー関連事業者が増加している。 ■支援活動の方針・方向性 ~明確な支援方針の確立と共有化~ ・ 「経営発達支援計画」の策定とともに、地域の現況と課題、能代商工会議所(以下、当商工会議所)の役割を踏まえて、「地域における小規模事業者の中長期的な振興のあり方(10年後の企業や地域のあるべき姿)」を策定し、小規模事業者支援の方向性を明確にした。この方針を職員間で共有するとともに所外にも発信することで、目先の支援に囚われず、中長期的な視点に立った支援ができている。 ・ 小規模事業者支援では、事業者の意思に反する販路の拡大や利益の拡大を目指すのではなく、地域で暮らし、働けることを大切にした事業者支援を目指している。 ・ 事業者に役立つ、必要とされる商工会議所を目指して「まず、やってみる」をスローガンに事業者支援に取り組んでいる。女性創業支援室の設置など、新たな取組みにも挑戦しやすい環境ができている。 ■経営発達支援事業の取組み(成果につながる取組み等) ~まちづくりの方向性も視野に入れた事業者支援~ ・ 当商工会議所では、能代市のまちづくり方針に基づいて、地域の活性化には中心市街地の活性化が最も重要と位置付けて事業活動を行っている。その一環として、中心市街地の商工業者に、事業者としての実態調査と、消費者としての買い物環境調査の両方に回答してもらう調査を実施した。その結果、事業者目線からは「品揃えの充実」に努力しているが、消費者目線からは「品揃えが少ない」といった矛盾した回答が得られた。このように、事業者自らが売り手と買い手のギャップを認識できる調査となり、事業者の気づきと意識改革につながった。また、当商工会議所としても、事業者支援だけでなく、今後の中心市街地活性化を検討していくためのデータが入手でき、貴重な調査となった。 1 出典:「平成28年度経営発達支援事業実施状況調査」中小企業庁

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