平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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34 ~販売促進に重要なデザイナーとのネットワークづくり~ ・ 販売促進に向けてデザインの重要性も増してきている。そこで、当商工会議所で高崎市内のデザイナーを探したところ、フリーランスのデザイナーが一定数活動していることが判明し、月刊の会報誌「商工たかさき」平成30年6月号に、同市内のデザイナーを紹介する特集記事を掲載した。これまで、同市内事業者の多くは東京のデザイナーに仕事を発注し、一方、同市内のデザイナーは東京から仕事を受注するといった、取引の市外流出が生じていた。今後は地域内で取引ができるように当商工会議所でつないでいくとともに、デザイナーを巻き込んだネットワークづくりも図っていく。一定の都市規模を有する同市では、一定規模のデザイナーが同市内で仕事をしており、また、同市内の事業者を把握できないほど都市規模が大規模でない、適度な都市規模であることが事業者間のネットワークづくりには有利に働くと考えている。 ~面的支援事業に参加する事業者が支援先候補~ ・ 「食」で中心市街地を活性化するため、「高崎バル」や道路占用許可の特例制度を利用した「高崎まちなかオープンカフェ」等の取組みを行っている。高崎バルはチケットの販売額が1,200万円(1冊3,000円×4,000冊)を計上している。 ・ これらの事業は同市の補助金を活用しながら実行委員会が自走で運営している。自分たちで運営しているから長く続いており、売上も上がっている。 ・ 参加費用はほとんどないため事業者にリスクはなく、参加しやすい。また、仲間も誘いやすいため、事業者が離れていかない。そのため、年々、参加事業者が増えている。 ・ まちなかの回遊性向上と集客力の増加、賑わい創出を目的に、同市中心市街地の5つの大型店と4商店街が連携して「高崎商都博覧会」を開催している。ライバル店同士である大型店にとってメリットがみつけにくいことから、各店の協力を得るためにはかなり当商工会議所の役員が苦労した。最終的には、中心市街地が活性化することにより、まちの回遊性が向上し、自店への集客向上にもつながるということを理解してもらって、協力を得た。 ・ これらの面的支援事業で、当商工会議所と関係性ができた事業者は、事業発展にも関心が高く、当商工会議所の支援先となっていくことが多い。 ~今後の重要課題である事業承継支援に向けた取組み~ ・ 小規模事業者の事業承継支援は重要度が増しているが、実際に支援するのは非常に難しいと感じている。事業承継について、当商工会議所へ相談する事業者は少なく、税理士に相談する事業者が多い中、商工会議所としての支援の充実が必要と考えている。当商工会議所では、特にM&Aに関する取組みが弱かったが、最近創業した小規模事業者向けのM&Aマッチング支援を行っている民間事業者と連携することにより、支援の充実を図っていくことを検討している。

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