平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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24 ・ 「杏都」のブランド構築に向けた取組みを推進するに当たって、平成26年までは東京の商品開発コンサルタントに委託していたが、自分たちだけで取り組んだ方が円滑に進んだ。コンサルタントとのコミュニケーションがうまく取れなかったことが要因と思われる。 ~当商工会議所の直営店「屋代駅ウェルカムステーション」を運営~ ・ 千曲市の玄関口であるしなの鉄道屋代駅に当商工会議所の直営店「屋代駅ウェルカムステーション」を設置・運営し、地元食品製造業者の販路開拓を支援している。販売は委託しており、取扱店数は72事業者、年間販売額は約2,000万円前後である。 ~「まちなかキャンパス」を継続的に実施~ ・ 「まちなかキャンパス」と称したまちゼミ(毎月6件程度)を開催しており、これまで109回開催した。同市報で開催事業者を募集し、案内を毎月1回、同市報と一緒にチラシを全戸配布している。ゼミの開催後は、経営指導員が事業者を訪問して実施成果を確認している。当商工会議所の加入のきっかけにもなっている。 ~首都圏をはじめ多数の展示会への出展を支援~ ・ 当商工会議所では、製造業や食品加工業の展示会出展支援を、経営発達支援計画の策定前から行っている。出展先は、「機械要素技術展」や「地方創生「食の魅力」発見商談会」「feel NIPPON」「ながの微細・精密加工技術展inテクニカルショウヨコハマ」等の首都圏の展示会の他、「諏訪圏工業メッセ」等の長野県下で開催されるもの等である。ほとんどの展示会では、当商工会議所の経営指導員が同行し、来場者と出展者の商談をサポートする。経営指導員の工業担当者は、普段からコミュニケーションを密にすることで、小規模事業者を熟知しており、小規模事業者が首都圏の展示会にアテンドできない場合は、経営指導員が小規模事業者に代わって、来場者にPRをする場合もある。一方、来場者から話を聞き、来場者のニーズに合った出展事業者を来場者へ引き合わせることも行っている。 ・ 展示会では来場者にわかりやすいパネル展示が大切であることから、小規模事業者の強みを把握している経営指導員が、小規模事業者に代わってパネルを作成している。 ・ 事業者にとっては、具体的な受注に結び付かなくても、ターゲットである来場者と直接、会話を行って、先方のニーズや求める条件を把握できるので、事業者の意識改革につながっている。 ・ 出展している事業者が、来場者からの引き合いに自社で対応できない案件は、引き合いを断るのでなく、グループのメンバーを紹介して、事業者グループの販路開拓にもつなげる取り決めにしている。 ・ 経営指導員にとっては、営業活動の現場を体験して具体的な市場ニーズが把握できることから、支援力向上につながっている。 【「屋代駅ウェルカムステーション」】

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