平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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23 ~ものづくり企業の集積を活かした事業者グループ活動の推進~ ・ 千曲市には、下請け型の小規模製造事業者が多く、同業者間ではライバル関係にあったため、これまで、相互の踏み込んだ事業内容を知らない事業者が多かった。しかし、受注量の減少による危機感も高まり、競争から協創へと転換し、連携による競争力強化を目指して事業者グループ作りが進んだ。 ・ 現在では、当商工会議所と戸倉上山田商工会が工業振興を目的に設立した千曲市工業振興協議会のもとに、プラスチック金型設計事業者のグループ「ものづくり千曲プラネット」(加入者約40事業者)、「金属加工ネット千曲(加入者約70事業者)」、「食品ネット千曲」(加入者約30事業者)が活動している。 ・ グループづくりには、千曲市工業系技術アドバイザーがブラスチック金型の専門家だったことから、プラスチック金型の製造業者に働きかけることからスタートした。当商工会議所が事務局となり活動をサポートした。現在は、同市が事務局機能を担っている。 ・主な活動内容は、情報交換会、工場見学会、視察研修、講演会開催等の他、同市の支援を受けて、首都圏等で開催される展示会に事業者グループとして共同出展をしている。 ~大学・高校と連携した地域振興等の取組み~ ・ 当商工会議所では、長野大学(上田市)、清泉女学院大学(長野市)、屋代南高校(同市)の学生の ・ 参画を得て地域振興や商業活性化に取り組んでいる。長野大学とは同市の中心市街地にある店舗のリノベーションを課題としたゼミの開催(よろずやプロジェクト等)、清泉女学院大学とは、屋代駅前通り商店街協同組合の情報発信としてフリーペーパーの発行や、地元の事業者を巻き込んだ、おやきの商品開発等に取り組んでいる。 ~「杏都」ブランドの構築~ ・ 同市は杏の生産量が多く、最も地域を代表する特産品である。そこで、当商工会議所では、平成21年度から24年度まで、「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」を活用して杏を使った商品の開発を行い、平成29年度には「伴走型小規模事業者支援推進事業費補助金」を活用して、開発した商品を紹介するパンフレットを作成した。表題の「杏都」は商標登録を取り、現在、22事業者、45商品を掲載している。商品ごとの売上額の正確な販売額は分からないが、事業者からは販売額が増加していると評価されている。プレスリリースをすると結構、引き合いもある。 ・ 公益社団法人食品衛生協会と平成26年度から連携し、商品開発や商品づくりの方向性の検討に協力を得た。 【杏の商品を紹介するパンフレット「杏都」】

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