平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書 商工会議所ヒアリング記録
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19 ・ 持続化補助金の要綱が分厚く読み込むのが大変なので、当商工会議所で重要ポイントをまとめた簡易なガイドを作成して事業者に配布している。 ・ 時間外にしか連絡が取れない事業者には、時間外で対応することもある。懇切丁寧に対応することで信頼関係が構築できる。いったん、信頼関係が構築できると、補助金採択後も事業者から連絡してくれるようになり、フォローアップがしやすい。フォローアップにはよろず支援拠点の専門家派遣をよく活用している。 ・ 補助金の申請に向けては、事業者が作成した申請書を添削するのではなく、事業者に当商工会議所へ来てもらい、プロジェクターを囲んで資料を確認しながら一緒に書類を作り上げている。経営指導員にとっても現場を体験することができ、事業者と向き合って取り組むことが経営指導員の経営診断スキルやコミュニケ―ション能力の向上にもつながっている。 ~販路開拓支援として小規模事業者の展示会出展をサポート~ ・ 当商工会議所では、精密機器・機械機器・電機機器の下請け製造事業者等の製造業の販路開拓支援として、首都圏等で開催される「機械要素展」や、地元で開催する「諏訪圏工業メッセ」への出展支援を行っている。 ・ 「諏訪圏工業メッセ」では、「小規模企業枠コーナー」を企画・設置し、小規模事業者の出展を支援している。当該地域の製造業は、大手メーカーの下請け事業者が多いものの、近年はルートセールスでは仕事が受注できなくなっている。技術はあるが販路開拓をしたことがない小規模事業者に対しては、保有している技術を評価して展示会へ出展するように背中を押している。展示会に出展して成果があると、事業者も段々と自立的に活動するようになる。 ・ その他の分野の事業者には、松本商工会議所を中心に長野県南部の商工会議所及び商工会が連携して開催する「自慢の逸品発掘・売込逆商談会」や日本商工会議所が開催する「feel NIPPON」への出展支援を行っている。 ・ 出展に当たっては、出展の目的を明確にすることから、出展後の取組みまで一貫してサポートする。展示パネルの制作やディスプレイ等へのアドバイスも行った。また、経営発達支援事業の一環として、展示会出展に向けた研修会も開催した。 ・ その結果、展示会に出展することで様々な刺激を受けて事業者の意識改革につながっている。 ■支援方法における工夫点 ~事業計画策定支援は対象を見極めて支援~ ・ 事業計画の策定は重要であるが、計画を立てれば全て解決するわけでない。個人事業者でも、経営方針や課題が明確な場合など、事業計画策定が最優先ではない場合もあり、全ての事業者が作成しなければいけないとは考えていない。当商工会議所では、事業計画作成支援が本当に必要な事業者とそうでない事業者と切り分けて支援に当たっている。

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