平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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88 ~小規模事業者のレベルアップの道しるべとなる独自の企業レベル表を作成~ • 高知商工会議所では独自の事業者レベル表を作成し活用している。このレベル表は、経営発達支援事業のため作成したものではなく、10年ほど前に作成して使い続けている。小規模事業者の経営支援のゴールは最終的には支援から離れ自立することであるが、そこに至るまでのどの段階にいるのか、支援者も事業者自身もわかりづらい。そこで、このレベル表では事業者の段階をレベル0~3の4段階に区分し、「企業の状態」「必要な支援の内容」「手法」「狙い」 を具体的に記述することによって、事業者と支援に関わる者が共通認識を持ち、アクションがとれるようにしたものである。 • 個社支援の場合、支援担当者により支援のばらつきが生じやすいが、このような客観的なレベルを設定し、それを情報システムを通じて共有することにより、事業者のレベルがまわりの職員とも共有され、組織的な支援を行ないやすくなっている。 (高知商工会議所) 2)支援マニュアルの作成 次に、補助金利用の際の重点や申請書作成のノウハウ、留意点を記述したマニュアルの作成や、支援業務に関する分野別マニュアルなどを作成している事例である。 マニュアルの作成には、作成作業を通じて支援者の頭の整理にもなり、理解が深まっていく効果や、現在の支援者が情報共有するだけでなく、支援ノウハウの継承もできるといった効果もある。 ~持続化補助金の獲得に向けた独自フォーマットの提供~ • 持続化補助金の申請書では、補助事業の目的に沿って、自社の事業内容を整理して書くことができない事業者もいるので、武生商工会議所では、事業者が書き込みやすいようにフォーマットを独自で用意している。また、職員個人ではなく、グループでノウハウを共有し、申請する事業者支援をしていることから、持続化補助金の採択率は、全国平均の約65%に対して、83% (コンサルタント経由の支援を含めると72%) と高い割合になっている。 (武生商工会議所) ~効率的な支援、支援対応の共通化のためマニュアルを作成~ • 持続化補助金の採択率向上に向けて、鳥栖商工会議所の経営指導員が研修や経営支援で培ったノウハウと30年以上経営指導に取り組んだ事務局長のノウハウを基にして、「鳥栖商工会議所式補助金業務応対サンプル集」 を作成した。同シートを活用することで当商工会議所の職員は、ヒアリングのポイントと申請書作成の方向性を絞り込んだ支援が可能となり、経営指導歴が十分でない職員や一般職員にも有効に活用できるように工夫している。記入様式は現状分析を基に、どのように販路拡大に繋げていくか、具体的な目標値まで記入する流れとなっている。 • また、補助金の採択を受けた事業者が、事業遂行の注意点やポイントを整理するために当所主催で 「採択者説明会」 も開催し、補助金支援機関として支援スキームの差別化を実施している。 (鳥栖商工会議所)

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