平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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85 ~当商工会議所が中核となり地域支援機関ネットワークを構築~ • 千葉商工会議所では、支援機関との連携については、経営発達支援計画推進会議を主催しており、行政は千葉県商工労働部経済政策課、産業支援技術研究所、千葉市経済農政局経済部産業支援課、支援機関として千葉県産業振興センター、千葉市産業振興財団、地元金融機関 (千葉・京葉・千葉興業) 3行、千葉信用金庫、千葉県信用保証協会、千葉大学をメンバーに年複数回開催している。4年目を迎え意見交換も活発にできるようになり経営発達支援事業以外でも連携母体としての機能も担うようになってきている。これまでは、同県の組織がコアとなったネットワークであったため、千葉全県での取組みの中の千葉市という立ち位置であったが、当商工会議所が主体となった連携組織が初めてできたことにより、同市を中心とした議論や取組みができるようになった。 • 各機関が実施していた同じ事業の調整もできるようになった。例えば、それぞれが実施していた創業セミナーの開催時期、事業の統合の調整等について話ができる土壌ができたのは、経営発達支援計画による大きな成果である。 (千葉商工会議所) 5)地域の民間事業者との連携 支援機関や関係機関だけでなく、会員事業者にビジネスプランのアドバイザーに就任してもらう取組みや、市内のITベンダーによるIT導入支援、地域のデザイナーとのマッチングなど、地域の民間事業者と連携することにより支援力の向上につなげている。小規模事業者支援のメニューの拡充につながるとともに、地域の事業者にとってもビジネスチャンスにつながる可能性も含んでいる。 ~商工会議所議員による100人のアドバイザー・チームを形成~ • 支援実施チームの一員として、桐生商工会議所の会員事業者100名を商工会議所議員に委嘱し、経営の専門家として希望する当商工会議所の会員事業者にアドバイスする機会を設けている。当商工会議所の経営支援委員会で、その事業者にプレゼンをしてもらい、10~12名ほどの議員からアドバイスをもらう。プレゼン実施の半年後や1年後に、アドバイスを踏まえた展開について、フォローアップを行っている。 (桐生商工会議所) ~販売促進に重要なデザイナーとのネットワークづくり~ • 販売促進に向けてデザインの重要性も増してきている。そこで、高崎商工会議所で高崎市内のデザイナーを探したところ、フリーランスのデザイナーが一定数活動していることが判明し、月刊の会報誌 「商工たかさき」 平成30年6月号に、同市内のデザイナーを紹介する特集記事を掲載した。これまで、同市内事業者の多くは東京のデザイナーに仕事を発注し、一方、同市内のデザイナーは東京から仕事を受注するといった、取引の同市外流出が生じていた。今後は地域内で取引ができるように当商工会議所でつないでいくとともに、デザイナーを巻き込んだネットワークづくりも図っていく。一定の都市規模を有する同市では、一定規模のデザイナーが同市内で仕事をしており、また、同市内の事業者を把握できないほど都市規模が大規模でない、適度な都市規模であることが事業者間ネットワークづくりには有利に働くと考えている。 (高崎商工会議所)

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