平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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73 仮説19 「経営発達支援資金」等の新しい制度を積極的に活用する姿勢が高業績に寄与している可能性がある。 1)取組みの概要 仮説19 「『経営発達支援資金』等の新しい制度を積極的に活用する姿勢が高業績に寄与している可能性がある」ことが確認できた団体は7団体(商工会3団体、商工会議所4団体)である。「経営発達支援資金」を積極的に利用していることが把握できた商工会・商工会議所は多くはなかった。 しかしながら、国や関連機関における政策の動向や新しい施策や制度に情報の収集を重点的に取り組んでいる商工会・商工会議所は少なくない。 2)支援力向上ポイント 国や関連機関における政策の動向や新しい施策や制度に情報を迅速に収集し、早急に情報発信することが、支援策への関心を高めて利用につながっている。 迅速に情報提供することで、やる気のある小規模事業者はいち早く反応を示してくれると、支援活用の準備に早く取り組めるメリットがある。その結果、採択につながる可能性も高く成果にもつながる。 また、時代背景や経済情勢を踏まえた国の産業振興施策情報は、支援活動の方針や具体的事業を検討する上で参考になる。 ~新規施策情報をいち早く収集し、早期から事業者を支援~ • 施策の情報収集、特に新規施策情報の収集に注力している。桐生商工会議所内の情報収集班が日本商工会議所のイントラネットや中小機構のホームページを確認するとともに、経済産業省に出向している桐生市の職員から、最新の情報を得るようにしている。 (桐生商工会議所) ~鮮度の高い支援情報をいち早く収集し、迅速に事業者に提供~ • 高崎商工会議所では、施策情報を迅速に収集して、速やかに事業者に鮮度の高い情報を提供することを重点的に取り組んでいる。 • 中小企業庁や中小機構、日本商工会議所のホームページを確認して、常に新しい施策情報を収集し、課礼 (各課の朝礼) で共有している。新たな情報を収集した当商工会議所の職員は、情報をそのまま右から左へと流すのではなく、その施策について詳しく調べることにより理解を深め、他の職員が理解できるように内容を噛み砕いてから情報を提供するようにしている。 (高崎商工会議所) ~国の産業振興施策や事業の動向をキャッチアップして、今後の支援活動方針を立てる~ • 士幌町商工会では、小規模事業者等への支援活動は、広い視野と客観的な視点で物事を見ることを基本としている。時代背景や経済情勢を踏まえた国の産業振興施策や事業をベースに、地域の特徴や状況を踏まえた計画を作成している。国の産業振興の方針をベースに取り組んできたので、経営発達支援事業についても、これまで取り組んできた支援の組み換えで対応ができている。 • 支援者として、いち早く国の産業政策の情報を捉え、いかに咀嚼できるかが鍵と考えており、そのためには、スキルアップのための自己研鑽を図り総合的な情報収集に努めている。 (士幌町商工会)

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