平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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69 ②製造業における面的支援 製造事業者が多い地域の商工会・商工会議所では、製造業の集積メリットを活かして、小規模事業者が集まり交流する中で企業連携の創出や海外販路開拓事業等の面的支援により、新たな連携や新事業の創出につなげている。 ~ものづくり企業の集積を活かした企業グループ活動の推進~(再掲) • 千曲市には、下請け型の小規模製造事業者が多く、同業者間ではライバル関係にあったため、これまでは相互の踏み込んだ事業内容を知らない事業者は多かった。しかし、受注量の減少による危機感も高まり、競争から協創へと転換し、連携による競争力強化を目指して事業者グループ作りが進んだ。 • 現在では、千曲商工会議所と戸倉上山田商工会(長野県)が工業振興を目的に設立した千曲市工業振興協議会のもとに、プラスチック金型設計事業者のグループ 「ものづくり千曲プラネット」(加入者約40事業者)、「金属加工ネット千曲」(加入者約70事業者)、「食品ネット千曲」(加入者約30事業者) が活動している。 • グループづくりには、千曲市工業系技術アドバイザーがブラスチック金型の専門家だったことから、プラスチック金型の製造業者に働きかけることからスタートした。当商工会議所が事務局となり活動をサポートした。現在は、同市が事務局機能を担っている。 • 主な活動内容は、情報交換会、工場見学会、視察研修、講演会開催等の他、同市の支援を受けて、首都圏等で開催される展示会に企業グループとして共同出展をしている。 (千曲商工会議所) ~ユニークな面的支援~ • 京丹後市とはいろいろな場面で連携を図っているが、平成30年度は同市と京丹後市商工会共同で海外での展示会を開催する。具体的には、食材関係の10事業者とタイのバンコクに一緒に行き展示商談会を行なうものである。 • 当商工会には業種ごとに7つの部会があるが、その活性化のため 「意欲ある部会事業推進助成金」 という独自の補助金制度を設けている。個社支援だけでは乗り越えられない業界共通の課題克服や異業種を含む事業者連合の意欲的な取組みに対し支援しようという取組みである。その結果、協働した販路開拓の取組みが生まれたり、業界の枠を超えた新たなビジネスの可能性が模索されたりしており、そこから個社ベースの事業計画策定支援や策定後の実施支援に結びついている。 (京丹後市商工会)

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