平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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65 仮説17 個社支援と面的支援を(対立するものとしてではなく)統合的に捉えている。 1)取組みの概要 仮説17 「個社支援と面的支援を(対立するものとしてではなく)統合的に捉えていることがヒアリング調査で確認できた団体は24団体(商工会12団体、商工会議所12団体)である。 面的支援に関わる取組みを通じて、小規模事業者が新事業の創出や新たな取引先を見つけるなど、それぞれにビジネスチャンスを発掘する機会となる。加えて、商工会・商工会議所にとっては、小規模事業者との接点やコミュケーションの機会が増えて、小規模事業者との関係性を構築できるとともに、新たな個社支援先を見いだす機会となっている。 ~地域振興に積極的に関わり事業者のビジネスチャンス拡大を支援~ • 妙見祭をはじめ、クルーズ船等の今までにないビジネスチャンスが生まれている。個々の事業者の持続化補助金の使い道をみると、何とかビジネスを広げたいということで妙見祭やクルーズ船に派生した商品づくりを考えている。地域振興を盛り上げていくと、アンテナを持っている事業者は、「これは商売になるのではないか」 ということで相談に来る。 (八代商工会議所) ~面的支援事業に参加する事業者が支援先候補~ • 「食」 で中心市街地を活性化するため、「高崎バル」 や道路占用許可の特例制度を利用した 「高崎まちなかオープンカフェ」 等の取組みを行っている。高崎バルはチケットの販売額が1,200万円 (1冊3,000円×4,000冊) を計上している。 • これらの面的支援事業で高崎商工会議所と関係性ができた事業者は、事業発展にも関心が高く、当商工会議所の支援先となっていくことが多い。 (高崎商工会議所) ~面的支援は個社支援の入り口~ • 鎌倉商工会議所が主となって取り組んでいる面的支援事業として、「鎌倉産品推奨品事業」「ホスピタリティ推進事業」「鎌倉検定」「鎌倉ビーチフェスタイベント」「オクトーバーフェスKAMAKURA」 等がある。鎌倉産品推奨品事業は鎌倉の特産品やお土産品等で、推奨品をPRしているが、最近は、鎌倉の商品を紹介するフリーペーパーが充実してきているので、事業の見直し・再構築が必要と考えている。 • 面的支援事業の実施により、出展者間のネットワークづくり、イベント開催時における地域経済の活性化、鎌倉地域のブランド力アップ、参画事業者の知名度の上昇、支援者との連携の強化などの効果が得られる。また、事業者と、よりフラットな会話ができたり、関係性が築けたりすることで、個社支援につなげることができる。一方で、一時的な効果や費用対効果の面から考えると、実際に事業者の支援やメリットにつながるか疑問な点もあり、面的支援で終結してしまっては意味があまりなく、個社支援の入口と考えて取り組んでいる。 (鎌倉商工会議所)

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