平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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64 仮説16 「面的支援」には現場の支援体制だけでなく、地域の関係機関のトップどうしの密なる連携が不可欠である。 1)取組みの概要 仮説16 「『面的支援』には現場の支援体制だけでなく、地域の関係機関のトップどうしの密なる連携が不可欠である」ことがヒアリング調査で確認できた団体は13団体(商工会8団体、商工会議所5団体)である。 面的支援の取組みには、商工会・商工会議所の職員等がリードして、管内の意欲ある事業者を募って展示会への共同出展や情報発信を行ったり、日頃の支援活動を通じて培ってきた地域の事業者とのネットワークを活用してイベントを開催したりしている事例も多いが、地域の複数の事業者や自治体との調整や、競合関係にある事業者間の調整が必要な場合は、商工会・商工会議所のトップが関係機関のトップと相談・調整することで、意思決定が早く調整が円滑に進んでいる事例が見られた。 2)支援力向上ポイント 本調査での事例は少ないが、中心市街地の活性化など関係者が多い事業や、大型商業施設と連携した販路開拓事業など、地域企業と連携する際には、各機関のトップ同士での意思決定ができれば事業も円滑に進むと考えらえる。 ~ライバル同士である大型店との調整役は役員が担う~ • まちなかの回遊性向上と集客力の増加、賑わい創出を目的に、高崎市中心市街地の5つの大型店と4商店街が連携して 「高崎商都博覧会」 を開催している。ライバル同士である大型店にとってメリットがみつけにくいことから、各店の協力を得るためにはかなり高崎商工会議所の役員が苦労した。最終的には、中心市街地が活性化することにより、まちの回遊性が向上し、自店への集客向上にもつながるということを理解してもらって、協力を得た。 (高崎商工会議所) 〜コンパクトなまちを活かした、自治体や大企業との連携〜 • 江府町商工会は、行政とも連携している。江府町は小さな町であり、距離感も近い。経営指導員は現町長と毎朝話すことができる、フェイス・トゥ・フェイスの関係である。道の駅をつくるときも支援を受け、現在も当商工会の活動を理解してもらっている。 • 同町には大手飲料メーカーの工場があり、「道の駅奥大山」 におけるワインフェスタ等、様々な協力をしてもらっている。 (江府町商工会)

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