平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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54 ~事業計画を意識した巡回とともに支援回数が増えることでより積極的な経営に結び付く~ ・古賀市商工会では、事業計画策定を意識した巡回ができるようになっている。今までは、「お困りごとは無いですか」 という形であったのが、「こうしませんか」 という提案型のアプローチに変わっている。これまでは経営改善普及事業という大きな枠の中でやってきたのが、事業計画策定、販路開拓というように目標が明確になったことで、アプローチしやすくなった。 • 支援の回数が増えることで、当商工会会員事業者の信頼も高まってきており、伴走型支援の良い所だと思っている。今まで受動的に経営してきた事業者が、補助金をきっかけに 「経営分析や事業計画策定をし、積極的に取り組むことが結果につながる」 という成果を知ったことで、次は販路開拓、新商品開発というように経営にも積極的になるという効果が出ている。 (古賀市商工会) ②情報の提供による小規模事業者の事業環境の把握 巡回時に、市場動向等の小規模事業者が自ら収集することが困難なデータ情報を、小規模事業者に分かりやすく加工して提供することにより、小規模事業者の情報力の向上を図っている。 ~巡回時は必要なデータを持参しデータを事業者に提供~ • 高崎商工会議所では巡回時には、必要なデータを持参し、事業者にデータを見える形で提供している。以前は有償のエリアマーケティング情報を利用していたが、最近はRESAS等を通じて、数値やグラフ化された分かりやすいデータが入手できるので、経営分析資料と合わせて事業者への提供を行っている。 (高崎商工会議所) ③計画的巡回の実施 より効率的に巡回を実施するため、巡回のための実施体制の構築や巡回計画の作成が重要である。 ~巡回マネジメント班の結成による巡回訪問の強化~ • 経営発達事業の取組みの中で、フォローアップ事業の中に巡回訪問が取り上げられているが、千葉商工会議所では平成29年度に巡回マネジメント班を設置した。これは、巡回を計画的に取り組んでいくという方針を立てた中で、当商工会議所の5課に分かれている19名の経営指導員を横串化しマネジメントを進めるものである。そこでは、経営指導件数の目標、指導すべき企業のターゲットを絞り込んで指導を行っている。 • 巡回マネジメント班では、毎月1回経営指導員会議を開催して指導業務の進捗状況をしっかり確認し、組織的且つ計画的な経営指導を行う。 • 小規模事業者支援法に、経営指導員のコアな役割として巡回指導を行う事が位置づけられている。加えて、小規模事業者支援法の改正により小規模事業者に対する取組みを強化する事が商工会議所に求められており、その中での対応である。 (千葉商工会議所)

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