平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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44 ②事業計画策定支援 「事業計画策定支援」は個社支援の入り口であり、「基礎となる事業計画の精度が事業の成否につながっていく」と言われるなど、小規模事業者にとっては事業を成功させるための基盤となるものであり、事業計画の策定を重視しながら支援活動が取り組まれている。 a.経営指導員が寄り添って事業計画策定を支援 補助金採択率が高い商工会・商工会議所における事業計画策定支援は、専門家に一任するのではなく、経営指導員が寄り添って、事業計画策定を支援することを重視して取り組んでいる。小規模事業者も主体的に事業計画が策定でき、経営指導員も事業者との関係を構築していけるからである。 また、 持続化補助金説明会やその他支援策の活用に関する説明会は、外部講師に頼らずに経営指導員が講師を務めることにより、早い段階から小規模事業者との関係性の構築につなげている事例もあった。 ~小規模事業者と経営指導員が膝を突き合わせて事業計画を策定~ • 補助金申請に向けては、事業者が作成した申請書を添削するのではなく、事業者に下諏訪商工会議所へ来所してもらい、プロジェクターを囲んで資料を確認しながら一緒に書類を作り上げている。経営指導員にとっても現場を体験することができ、事業者と向き合って取り組むことが経営指導員の経営診断スキルやコミュニケ―ション能力の向上にもつながっている。 (下諏訪商工会議所) ~「可視化方式」により相談結果をその場で確認~ • 相談者が高知商工会議所に来所したときは相談の場にプロジェクター・スクリーンを設置し、相談内容やアドバイスしたこと、事業計画書等で修正した方がいい箇所などをその場で記録しながら投影し、相談者に確認してもらう。会話だけだと双方の思い違いがあったり、後で文章化・図面化してみたら 「やはり違った」 ということが生じがちだが、当事者が、その場で目で見て確認するので意思決定も早くなり、スムーズに次のステップに進むことができる。 (高知商工会議所) ~持続化補助金説明会を経営指導員が自ら実施~ • 鎌倉商工会議所では、持続化補助金説明会やその他支援策の活用に関する説明会は、外部講師に頼らずに当商工会議所の経営指導員が講師を務めている。経営指導員が説明会から関わっていた方が、事業計画の策定支援に参画しやすく、事業計画の実施支援まで、伴走型の支援に取り組みやすいからである。そのため、事業計画策定支援を専門家に任せてしまうことはしない。 • 必ずしも全ての経営指導員が人前で話すのに慣れている訳ではないが、経験を積んでいけばうまくなり、プレゼンテーション力の向上にもつながっている。 (鎌倉商工会議所)

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