平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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40 (4)伴走型支援でより支援成果を上げるための工夫 仮説9 「事業計画策定」「策定後のフォローアップ実施」が売上・利益の向上に寄与している可能性がある。 1)取組みの概要 仮説9「『事業計画策定』『策定後のフォローアップ実施』が売上・利益の向上に寄与している可能性がある」ことがヒアリング調査で確認できた団体は20団体(商工会10団体、商工会議所10団体)である。 小規模事業者にいきなり事業計画の策定を勧めても、その重要性を理解してくれる小規模事業者は多くはない。商工会・商工会議所が、これまで行ってきた経営改善支援の枠を超えた伴走型支援について事業者の理解を図り、支援活用につなげていくことが重要である。 小規模事業者への支援のきっかけづくりを重要視して、巡回での施策の紹介やセミナー参加者への呼びかけ、相談時などの事業者と接する多様な機会を活用した取組みを実施し、小規模事業者との関係性をつくって事業計画策定支援、フォローアップ支援へとつなげている。 2)支援力向上ポイント ①支援のきっかけづくり 事業計画策定からフォローアップ支援まで、事業者に寄り添った伴走型支援を行うためには、事業計画の策定につながる、支援のきっかけづくりが重要となっている。 a.重点支援先の選定 管内の小規模事業者に関する経営データ等を収集したり、普段の巡回の中から重点支援先を選定・支援したりすることが、成果の創出や業務の効率化につながっている。 また、地域への波及効果が大きい小規模事業者(例えば、地域に一つしかない八百屋で、その店がなくなると地域住民の生活に大きな影響を与えるなど)を支援対象として力を入れるなど、地域経済の視点から重点支援先を選定することも重要である。 ~民間の企業データの活用~ • 経営発達支援計画の認定を受けた平成27年度に、調査会社から千葉商工会議所管内の小規模事業者のデータを購入した。そこには、管内で事業を営む約6,000者分の直近3期の経営状況や経営者の年齢、取扱品目等が掲載されている。これらのデータを基にして巡回マネジメント班は、ターゲットにするべき事業者を毎月決めている。 (千葉商工会議所)

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