平成30年度 商工会・商工会議所の小規模事業者支援力向上要因検証調査 調査報告書
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30 仮説5 普段から職員間の議論が活発に交わされており、曖昧なものを曖昧なままとせず、主体的に意味を明確化する努力が職場で行われている可能性がある。 1)取組みの概要 仮説5 「普段から職員間の議論が活発に交わされており、曖昧なものを曖昧なままとせず、主体的に意味を明確化する努力が職場で行われている可能性がある」ことが、ヒアリング調査から確認できた団体は、26団体(商工会11団体、商工会議所15団体)である。 定例会議や日頃のコミュニケーション、組織内勉強会、研修会を通じて、情報共有や意見交換が行われている。 2)支援力向上ポイント 定例の会議等を積極的に実施し、職員間の情報共有を図ることにより、支援者の情報力を高め、支援ノウハウの向上を図ると同時に、職員間の協力体制や連帯感を高めることが支援力の向上につながっている。その結果、組織内の雰囲気も良くなり、事業者にとっても相談しやすい環境づくりにつながっている。 また、組織内の情報共有や意見交換が進むようにしている事例もあった。 ~職員間の情報共有を商工会文化として醸成、空間レイアウトにも工夫~ • 鶴来商工会では、聞きたいことや相談ごとはその場で報告、即相談の方針で、すぐに職員全員で話ができるような机のレイアウトを行うなど、情報を共有しやすい環境を整えている。こうした仕組み・仕掛けは他の商工会でもあまりみられないのではないか。 • 当商工会には職場文化として非常に一体感があり、業務と直接関係がない出来事でも気軽に話ができる雰囲気がある。こうした環境づくりが結果として事業者支援につながることを経験則として認識している。 • 会員事業者及び相談の来訪者への課題や困りごとは役職を問わず受け付け、当商工会の職員全員で対応している。「事務所=相談室」 であり、全員攻撃・全員守備で取り組んでいる。例えば記帳指導職員が「なぜか借金が増えており、怖い」 という事業者の話を受けた際にはすぐに経営指導員に相談して、経営状況や周辺情報の確認・分析・フォローを行う関係性がある。相談の窓口は経営指導員だけではない。 (鶴来商工会) ~風通しの良い職場づくり~ • ルールやマニュアルづくりも大事ではあるが、職員間のコミュニケーションこそが仕事の能率に大きく影響する。高島市商工会では、職場の風通しの良さが、支援成果や時短・生産性の向上につながっていると認識されている。若手職員も 「上長に相談しやすい」 環境は、働きやすく成果が出やすく、職員同士が気軽に話ができる環境が生まれている。 (高島市商工会)

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