平成30年度 海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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32マッチングが浸透してきているのを感じました。チャンスはこれからだと思っています」。現地調査を終えた柴田さんは、確かな可能性を感じた。帰国後、柴田さんは台湾進出の道筋がはっきりと見えた。まずは日本酒が好きな層へ向けて、コスト的に販売しやすく、かつ味も好評だった「(ぎん)」から売り出していく。「今回の調査で、柴田の酒をどこに向けて販売すればいいか、ターゲットが明確になりました。今回は台北を中心に回りましたが、今後は他の都市にも販路を広げていきたいと思っています」。当社は、3年前に蔵を建て替え、最新設備で酒造りができる体制を整えた。また、地元岡崎の米「ミネアサヒ」を使った日本酒の生産も始めている。「海外では、うちのように100年以上続く企業は珍しいと思います。伝統ある酒蔵だということと、地元の米や水で作っている酒であることをアピールしていきたい。この土地で長く酒造りができたのは、地域の人々のおかげです。今、この周辺は過疎化が進み、酒屋も廃業してしまっている。柴田の酒の知名度を上げて、地域に還元できるよう、がんばっていきたいです」。地元の日本酒を世界に羽ばたかせ、次の世代へバトンを渡すこと。若き副社長の夢は、まだ始まったばかりだ。「地元から世界へ」広がる夢1 海外進出の主力商品、「(ぎん)」。食中酒にぴったりのまろやかな旨味が特徴23 酒蔵内の様子。設備を一新し、伝統を守りつつ未来に備えた生産体制を整えた312

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