平成30年度 海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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28「商品の質が高いことは、味わってもらえれば伝わります。しかし、値段だけを見ると、他と比べてどうしても高いと思われてしまう。今回、飲食店を直接回ったことで、付加価値のある商品としてコンセプトを伝えることができました」。横井さんが希望した「作り手の顔が見える商売」を、フィリピンでも目指した。その結果、良いディストリビューターに出会え、「まずは日本食レストランからはじめる」という方向性が決まった。フィリピンでは今、出稼ぎから帰ってきた人が外国の食文化をどんどん持ち込んでいる。経済成長の波に乗って、ミドル層も増える見込みだ。横井社長は今後、富裕層だけではなく、ミドル層を狙った商品も開発するつもりだ。「今までほかの色々な公的支援を受けてきましたが、今回が一番成果を感じました。自分たちだけだと、やりたいと思っていても、きっかけがないとなかなか動けません。清松アドバイザーは、いい意味でハッキリと意見を言ってくれました。支援がなければ、現地で良いディストリビューターを見つけることはできなかったでしょう。今、非常にうまく話が進んでいるので、1つ1つの取引を大切に、取り組んでいきたいです」。世界に日本のおいしい食文化を伝えるため、横井さんらはこれからも歩き続ける。今までの公的な支援事業の中で一番良かった12 工場内の様子。タンクで材料を発酵・熟成させ、瓶詰して出荷するまでを一貫生産している3 蔵の姿を模した、横井醸造工業の本社外観312

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