平成30年度 海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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27ま寿司を握った経験のある者で、日本食の知識をネイティブに届く表現にすることができた。横井さんは「WEBサイトは大成功でした」と語る。「直接、海外のユーザーと話すための最高のツールだと思います。プロの翻訳など、自分たちだけでは作れないものが出来ました。今後、展示会でもサイトをPRし、海外との窓口にしたいと思っています」。フィリピンでは、カジュアルな日本食レストランや量販店もリサーチした。そういったところでは、商品コンセプトより価格重視の販売方法になる。やはり、高級日本食レストランとつながりがあり、きちんと商品の説明が出来るディストリビューターが必要だ。いくつか訪問する中で、コンセプトを理解し、販売ルートも持っているディストリビューターを見つけることができた。エンドユーザーである飲食店も、多く訪問した。本格的な寿司を提供するレストランでは、最初コスト面で心配されたものの、味見してもらうと「ぜひ使いたい」と前向きな反応を得た。また、いわゆる「一見さんお断り」の京料理店も訪問。京料理に使われる酢はまろやかなものが多く、濃厚なヨコ井の酢とは対照的な味だ。そこで、あえてお酢っぽくない、調味料として使えるタイプを提案。こちらも味見してもらうと「おいしい。料理に使いたい」と好感触を得た。当初は、飲食店以外に百貨店や高級スーパーにも商品を出したいと思っていた。しかし、現地で調査してみると、単に棚に並べるだけの売り方では不利な状況が見えてきた。反対に、フィリピンは好景気で、今後も富裕層の日本食ニーズが高まるだろうと思えた。横井醸造工業株式会社商品コンセプトを伝えて得た好感触江戸前すし酢から日本の食文化をフィリピンで味わってもらいたい中小機構の清松アドバイザー(左)と、横井醸造工業の横井さん(右)工場を案内する横井さん(上)と工場外観(下)。海外からの見学者も多い

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