平成30年度 海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
24/84

23ん探しがメインになる。そこで、「この情報がほしいならどこに行くべきか」を中小機構とともに洗い出し、投資庁や会計・弁護士事務所など、ポルトガル進出のために必要な訪問先を一緒に考えていった。アポ取りは、当社と付き合いがある日本の銀行に問い合わせ、現地の機関を紹介してもらうなど、企業ネットワークを下地に中小機構が補強する形で進めた。また、たまたま現地調査の日程中にポルトガル航空業界の年次総会があることを知り、急遽スケジュールに取り入れた。そうして一緒に準備を進めてきた営業チーム4人と中小機構の職員・アドバイザーとで、ポルトガルに向かった。現地では、大使館や行政機関、日本人会の関係者などを訪問した。いずれも、直接ビジネスが発生する相手ではないが、今後ポルトガルに根付いていくために必要なネットワークだ。大使館では、現大使から直接、ポルトガルに関する幅広い情報を聞くことができた。進出先のポルト市は、日系企業がほぼいない状態だという。当社の事業が魅力的なこともあり、どこへ行っても歓迎してもらえた。また、金型メーカーや日系企業を訪問し、航空機だけでなく金型市場にもニーズがあることが確認できた。たまたま日程が重なっていた航空機産業の年次総会には、アポを取ったすべての企業と面談するため、2グループに分かれて動いた。「現地では、必ず全員で動くものだと思っていたので、中小機構の柔軟な対応がありがたかったです」と萩野さんは言う。情報を集める中で、迷っていた進出形態も決めることができた。コスト面を考え、まずは支店を設立し、既存顧客にスピーディな対応をすることを第一とした。ゆくゆくは現地法人を設立し、金型や航空機市場の新規開拓に動くつもりだ。これも、事前に各進出形態のメ大和合金株式会社漏れのない計画で十分な調査ができた航空業界の生産能力向上に貢献ポルトガルから世界へと羽ばたく三芳工場の事務所前にて。ポルトガル語ネイティブのペドロさん(右)が現地に駐在する 高い技術力で製造される特殊銅合金部品

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る