平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
9/50

8菊地合板木工株式会社製造業輸出会社概要 平成28年2月現在所在地 秋田県南秋田郡五城目町高崎字里下82-3代表者 菊地 成一 業 種 製造業(集成材及び建具の製造等)資本金 60百万円売上高 1,153百万円従業員数 63名URL http://kikuchi-mokko.com/(日本国内向け)http://www.kikuchi-japan.com/(海外向け)海外展開検討国 オーストリア、フランス「杉の国」秋田の地域資源を活用した「組み立て式和室」、「障子スクリーン」等の販売可能性調査~欧州市場での更なる販路拡大~ 菊地合板木工株式会社(以下、「菊地合板木工」。)は、1960年の設立以来、日本三大美林唯一の杉の産地である秋田県に本社工場を置き、集成材を製造し、現在では秋田杉を活用した化粧張り集成材を製造し、和室用造作材及び建具メーカーとして大手メーカーやマンション・アパート、一戸建て建売りメーカー等に製品を供給しています。 また、同社は近年の和室の減少や激しい価格競争にさらされる中で、2001年には中国の山東省に合弁会社を設立し、コスト、品質の両面において業界の厳しい要求に応えてきました。その結果、同社は和室の部材を住宅市場に供給するメーカーとして、優位性を持つに至っています。 同社では、現在、日本国内には秋田本社と関東地方の2拠点で約60名、海外で約120名の従業員がおり、そのほとんどを正社員として雇用しています。この状況を維持することは決して容易なことではありませんが、同社では、将来の日本国内の人口減少を見据え、地域の雇用を守り、若い従業員を採用・育成してくことが企業経営の意義と考え、企業活動を行っています。 さらに、同社ではその一環として、海外への販路開拓を行うことで、地域での雇用を守るとともに、同社の事業に関わる地元の協力企業との協業による発展、商品の一部に地域材である秋田杉を使うことによる秋田杉の利用増大を目的として取り組んでいます。事業概要海外展開の動機と狙い(F/S前) 菊地合板木工は、2010年に経済産業省の地域資源活用事業での認定を受け、国内外の競合製品に対し品質、価格の面で差別化し、海外でのライフスタイルに合わせた「障子スクリーン」を中心とした家具、インテリアの開発を行い、ロシアを中心とした欧州市場への販路開拓に取り組んできました。異文化のライフスタイルを欧州市場に持ち込むことは困難を極めましたが、欧州での展示会に継続的に出展を行うなかで、ロシアとオーストリアでパートナー企業と出会い、販路を広げました。 また、同社は化粧張り集成材、秋田杉の集成材を使用した「組み立て式和室」を開発し、2013年には台湾の建材展への展示、2014年には台湾の建築用建材店のショールームでの常設展示が実現しました。 さらに同社では、厳選した良質の着物の帯を使用し、帯の模様を生かした「帯クッション」を開発し、欧州向けに販売を開始しました。 その後、オーストリアで「障子スクリーン」を扱うパートナー企業のなかから、欧州で「組み立て式和室」を販売したいというニーズがあり、2015年6月にその企業のショールームに「組み立て式和室」を設置しました。 今回の中小機構の海外ビジネス戦略推進支援事業の活用の狙いは、「組み立て式和室」のオーストリアを中心とした欧州市場での販路拡大のための市場調査、また「障子スクリーン」の欧州市場での更なる販路拡大を目的とした市場調査を行いたいというものでした。F/S支援事業の流れ経営戦略海外展開計画策定資料・現地F/S及び成果設立以来、品質・コスト・納期の面で強みを保有。内需減少のなか、「地域の雇用の拡大」、「若い従業員が将来に希望を持てる会社」を実現するための海外販路拡大。中国での製造拠点設立、ロシア、オーストリアでの販路開拓の経験を生かした販路拡大。「障子スクリーン」に加え、新商品「組み立て式和室」、「帯クッション」のオーストリア、フランスでの販路開拓。資料F/Sでの海外展開計画のブラッシュアップ。現地F/Sでの欧州市場のニーズ調査の深化。オーストリアのパートナー企業との関係深化。その他欧州市場のトライアルケースとしてのパリ市場の選択。オーストリア(ウィーン)フランス(パリ)組み立て式和室日本国内での資料F/S

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る