平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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F/Sの目的と実施内容及び成果等今後の見通し■F/Sの目的 着ぐるみ文化そのものが無い海外へまず文化の輸出からはじめるということは決して安易な道ではなく、文化は数年で根付くものでもありません。情報発信、海外での着ぐるみの露出、また着ぐるみの活動の紹介を継続していくことが必要だと考えます、そのために①「着ぐるみ」という文化そのものが受け入れてもらえるのか②イギリス人は着ぐるみのことをどのように感じているのか③英国の場合、どのような場面で着ぐるみが効果的か④英国における着ぐるみを使用する可能性のある業種⑤日本へ進出を考えている企業に関する情報取得の方法等に関する調査を行う■現地アポイント等 着ぐるみは特殊な商品であり、需要家となり得る企業、業界を特定することができません。かかる観点より、下記訪問し企業や自治体につながる情報を収集することとしました。・ブランド&マーケティング会社・イベント企画会社・ロンドン市関連組織・英国貿易投資関連当局・英国情報誌主催クリスマス展示会■F/Sの実施内容と成果1.現地調査出発前の打ち合わせ時「現地調査に参加される人数は何人になりますか?」「二人と一匹です」。当社は F/Sスケジュールの数日前にロンドンで開催される見本市HYPER JAPANに参加すべくF/Sチームとは別に当社1.F/Sの目的にも記した如く、まず着ぐるみの文化の輸出から始めねばならないという大命題があり、継続的に、辛抱強く、人や企業としっかりつながっていくことが大切であることをあらためて感じました。いったん受け入れてもらえれば大いなる可能性が期待できると感じますが、受け入れてもらうまでには長い時間と努力が必要と思われます。2.ただ、現時点でもその兆しが全くないわけではなく、ロンドンのみならず各国での展示会では大きな反響があり、又SNS等を通じ多くの問い合わせも受けており、現実的な出荷へと結びついているものもあります。大きな影響力を持つメディアからの取材も今回クリスマス展示会に招待された英国情報誌には既に特集記事が組まれ、F/S期間中にも他メディアから取材を受けました。又、他地域ではアメリカのニューヨークタイムズにも紹介記事が掲載されました。 今後Webサイトの充実なども含め情報発信を続けていきます。3.着ぐるみへの反応に関してもそれぞれの国によって対応の仕方が違うことが判明しました。例えば、今夏イタリアの見本市、ミラノ万博、に出展した時はイタリア人はみな着ぐるみにハグしてきましたが、今回イギリスではハグは時に驚かれ、嫌がられました。英国では着ぐるみは子供達のもの、という意識が高く、大人にはなかなか受け入れられなかったように思えます。宗教や個人を尊重する文化等、考察の範囲を更に広げる必要もありましょうが、着ぐるみが大人の持つ何かの興味の対象に触れた時には大人にも受け入れられる可能性もあると思います、ただ着ぐるみを着て立っているだけでは、やはり子供達のおもちゃと同じ扱いの域を脱しないでしょう。4.実際のコマーシャルの側面からは、いずれ海外に拠点を置き、制作、メンテナンス、為替、物流面の 対策を講じる必要も出てきます。谷 英一九州本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー文化の輸出。大きなテーマですがイギリスにおける着ぐるみへの反応も把握でき、時間を要するかもしれないが可能性を感じさせるものでした。制作スタッフの着ぐるみに対する愛情と技術が扉を開く鍵となると思います。それともう一つ当社は海外展開に関しては既に数十匹の隠れた営業マンを派遣しており、彼らの強烈な情報発信により、近い将来、世界中にゆるキャラブームが訪れるかもしれません。九州担当専門家から一言着ぐるみキャラクターを派遣する計画を組んでおり、そのうちの一匹が見本市終了後もロンドンに留まり、F/Sスケジュール後半に予定されている英国情報誌主催のクリスマス展示会に参加するとのこと。総勢、四人と一匹、最強の調査チームが結成されました。2.ブランド&マーケティング会社よりは通常の品質と価格で勝負する商品とは違う着ぐるみの特殊性、即ち英国及び英国人において着ぐるみが文化として定着できる素地があるかという観点から貴重な意見を得ることができました、即ち、・英国は保守的な国民性ゆえ、色々なアプローチ方法を忍耐強く時間をかけてテストします。・前例がなく、成功するかどうか不透明ではありますが、可能性はあると思われるゆえ、まず文化を理解し聴衆にアピールすることが重要です。いったん受け入れられると必ず成功するのが英国です。3.イベント企画会社よりは、同社のメンバーシップやスポーツイベントを通じて可能性を探ることができます。可能性があると思える案件があれば今後連絡するとの前向きな発言あり、また英国のみでなく他の国でも対応できるかとの問いには世界中で対応できると答えました。4.ロンドン市関連組織及び英国貿易投資関連当局よりは、ロンドン進出の際の規則、手続、金融関連機関情報、及びロンドンの企業、日本進出企業情報、取得に関する今後の接触方法に関しても支援可能である旨のコメント取得できました。5.英国情報誌主催のクリスマス展示会においては当社のキャラクター、ビズベア、が英国の子供達のハートをキャッチしました。英国では現状着ぐるみは子供向けのおもちゃという範疇であり、それならばまず、子供向けの商品やサービスを扱う企業へのアプローチから始めるのが効果的であろうということが分かりました。43

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