平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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36株式会社ミカド交設建設業現地法人設立会社概要 平成28年2月現在所在地 山口県下関市楠乃5丁目9番12号代表者 吉野 一彦 業 種 建設業資本金 20百万円売上高 360百万円従業員数 15名URL http://mikado-kousetsu.jp/海外展開検討国 ミャンマーミャンマーにおける交通安全ニーズの調査~急進するモータリゼーションとインフラの遅れにマーケットの可能性を探る~F/Sの目的と実施内容及び成果等■F/Sの目的 現地F/Sの活動を意義あるものにするため、以下の3つに絞り込みました。 ①商品(MMリフレクター)の製造・販売・営業に関する体制構築に必要な調査・現在のプランを実現するために製造担当・販売担当・営業担当等の流れを具体化・どの会社に製造を委託するか?・自社で会社を興した方が良いのか? 当社は山口県や下関市発注の法面保護工事、交通安全施設設置工事、構造物・橋梁補修工事を元請受注して施工管理を行う会社です。法面保護工事としては、緑化工・法枠工・鉄筋挿入工・アンカー工を施工しております。交通安全施設設置工事としては、区画線工・防護柵工・標識工・その他(視線誘導標設置・車線分離標設置・道路反射鏡設置・滑り止め樹脂舗装等)を施工しております。橋梁補修工事としては、橋梁上部工の補修、主にジョイント工事・橋梁用防護柵工事・表面含浸工事・ひび割れ注入工事・断面修復工事・落橋防止工事を施工しております。 良い仕事で顧客に応え地域に貢献するという企業理念を掲げております。ここでいう良い仕事とは、安全施工・早期完成・適正工事費用・確かな性能・長寿命を指します。顧客は最終顧客である地域住民です。理念に基づき鋭意活動することで、平成23年度・平成25年度に引き続き平成27年度も山口県優良工事表彰を受賞いたしました。事業概要海外展開の動機と狙い(F/S前)■動機 当社の業界は、もともと維持・補修工事的要素が強い分野のため、景気の波や予算の増減に比較的左右されにくい分野であり、業者規模・業界規模も小さなものでした。しかし、昨今の構造改革や予算縮減に伴い、業界の1/3の業者が倒産・廃業に追い込まれる事態となりました。当然当社にも大きな影響がありました。予算の執行状況で工事の発注量が変わり、どうしても連動的に会社の業績に大きな影響を及ぼします。その振れ幅が大きな昨今では、国内公共工事だけに頼った事業形態を見直す必要が出てきました。 また、従来の日本の公共工事は新設工事が大半を占めていましたが、公共事業予算の縮減に伴い、工事の発注優先順位が緊急性の高い災害復旧・防災や国土強靭化政策に沿った維持補修にシフトしてきました。市場の変化に伴い当社も工事分野をシフトしつつありますが、この大きな環境変化に対応するために、得意分野を精査して市場を海外に求める調査を行うことになりました。■狙い 対象国・地域を抽出するにあたり、①発展途上国であること ②日本に対する印象が悪くないこと ③人口が比較的多いこと ④モータリゼーションが始まっていること ⑤交通事故の発生率が高いことが社会的課題となっていること等々を検討しました。その結果、ベトナムとミャンマーが候補に挙がりましたが、後発発展途上国で民主化が始まったばかりのミャンマーに絞り込みました。 2008年に民主化が始まり、中古車の輸入に関する規制や関税が大幅に緩和されました。そのため、この5年間で急激に自動車が普及し、交通安全施設に関するインフラ整備の遅れが目立つようになりました。ライセンス保有者も急激に増えてきましたが、そのドライバーの教育が十分になされているとは言えない状況で、ドライバーの運転に関する知識不足・安全運転に関する意識の低さ、等々の問題も目立つようになりました。 そこで、①交通安全関連のインフラを充実することで交通安全を向上する ②教育が十分ではない様々なドライバーに、自然と安全運転を促すための交通安全施設設置ノウハウを提供する ③歩行者側にも路上での存在を明確にするために反射材の利用を促進することで、事故防止に貢献する 等の社会的ニーズを想定しました。F/S支援事業の流れ経営戦略海外展開計画策定資料・現地F/S及び成果国内市場の縮小発展途上国向けに製造コストを抑え、性能も高く、施工も簡単にできるリフレクターを開発、事業展開ミャンマーを中心とするASEANの発展途上国へ向けたMMリフレクターの製造拠点の設立および展開ASEANにおける、取り組み体制を確立するための情報収集や人脈構築現地F/Sでは、ヤンゴン市開発委員会と面談し、テスト施工の実施が決定現地代理店候補の確認ミャンマー(ヤンゴン)

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