平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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外国語Webサイト構築の目的と実施内容及び成果等今後の見通し 英語版Webサイトを構築するにあたっては、サイト上で海外からの問い合わせや注文を受けることができるページ作成を目指すこととしました。展示会での営業ツールとして利用でき、そこで出会ったバイヤーなど(商社や鞄の卸売業者、専門店、団体など)からの受注を目的とした、カタログ機能を持つB to B取引のWebサイトです。 注目されはじめているとはいえ、まだ一般に浸透しているとは言えないランドセルを日本の文化として発信したいという思いから、“eddy randoseru”ブランドとして、Made in Japanの丁寧なものづくりと高い品質が伝わる、信用力のあるサイトづくりを心掛けました。 海外向けWebサイト構築の経験が豊富な制作会社を見つけることは、自社だけでは困難が伴いますが、同社は、中小機構が開催したWeb制作会社等とのマッチングイベントを活用し、複数の候補先を見つけました。 Web制作会社へ提示するRFPの策定の際には、同社の英語版Webサイトの目的やランドセルの認知状況を踏まえ、ドメインやキーワードの設定など、サイト完成後のアクセス数向上のための仕掛けを要求した他、コンテンツとして受注から納品までの流れを分かり易く伝える動画を作成し、動画配信サイトと連動させることで、同社の高品質なものづくりを一般消費者にも訴求する工夫も盛り込みました。 実際に制作に入ると、必要なデータの整理など社内の準備が煩雑になったこともあり、想定していた完成時期が遅れるなど進捗管理に苦慮しましたが、同社及びWeb制作会社の連携・努力により、目標としていた米国での展示会前までに公開することができました。ものづくりへのこだわりや、子供の安全を第一に考えたランドセルの機能性、大人も楽しめるファッションアイテムであることなど、伝えたいコンセプトが十分に表現できたものが出来上がったと考えます。なお、この間、中小機構では、サーバの契約や貿易にかかる経費に関するアドバイス、プライバシーポリシーの設定、英訳表現のチェックなど、不明点について重点的にフォローを実施しました。 更に、同社では、サイト公開後の運営体制構築のため、中小機構主催の物流・決済業者とのマッチングイベントに参加した他、自社に講師を招いて社員向けの英語レッスンを行うなど、努力を重ねています。 商品購買数の定量目標を設定の上、SEO対策にも取り組んでいますので、その効果が徐々に出て来ることが期待されます。まずは米国での展示会でリアルマーケットとのシナジー効果が出せるよう、サイトの運営を行っていただきたいと思います。 また、今後は、Webサイトからの英語での問い合わせへの対応や、契約までのやり取り、商談がまとまった後の貿易実務などが課題となってくると思われます。社内体制の整備も継続して実施されなければなりません。 将来的には、米国をはじめ、英語圏でB to Bの輸出体制が整うことで、次第に一般消費者からのアクセス・問い合わせが増えることが予想されます。国内と同じように、海外においても消費者ニーズに合わせて直接販売できるよう、今後はEコマースへの対応が求められるかもしれません。 また、Webサイトの機能・アクセス向上に向けては、定期的な分析も欠かせません。Google Analyticsを使った分析レポートを定期的にチェック、有効活用することで、輸出の順調な伸長に寄与できるよう、中小機構でもフォローアップを行っていきます。 新たなWebサイトが、日本のランドセル文化を発信し、海外販路が拡大することが、結果として職人の意欲昂揚にも繋がり、より良いランドセルづくりの基盤となることを期待しております。西村 修二中部本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー英語版Webサイトの存在をバネに、海外という新市場に挑戦されることになりますが、まずは着実に商圏を確保されることを期待しています。 日本のランドセル文化の発信、同社のビジネスの成功に向け、引き続きフォローアップさせていただきます。担当専門家から一言中部新たに公開した英語版Webサイト23

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