平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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20瀧川オブラート株式会社製造業輸出会社概要 平成28年2月現在所在地 愛知県新城市一鍬田字清水野3-3代表者 代表取締役 瀧川 紀幸 業 種 食用オブラート及び薬用オブラートの製造販売資本金 10百万円売上高 646百万円従業員数 40名URL http://www.boc-ob.co.jp支援事業で新たに作成したWebサイトURLhttp://www.boc-ob.co.jp/en/海外展開検討国 シンガポールF/Sの目的と実施内容及び成果等■F/Sの目的 事前の調査により、オブラートは日本独自の文化・製品であり、薬を飲む際に使用することを含め、海外ではほとんど認知されていないことが想定されていました。そこでF/S支援では、仮説した粉末状の漢方薬の服用用途に照らし、中華系の住民が多いこと、一定の購買力を有すること、新商品等に対する受容性が高いこと、などからシ 同社は1911年の創業以来、100年以上に渡りオブラートの製造と販売に一貫して取り組んできました。 主に苦い粉薬やタブレットなどをうまく服用するためのフィルムとして多くの消費者が利用している他、ゼリーや飴のくっつき防止の用途で菓子メーカ等にも採用されています。 同社はオブラートの国内シェア70%以上、その中でも袋オブラートはシェア90%と業界を牽引する存在です。また、原材料に北海道産じゃがいものでん粉を使用するなど、安心安全な製品が評価されています。 更にイチゴ風味やぶどう風味の製品を開発するなど、オブラートの新たな可能性の追求にも余念がありません。 業界最薄のわずか0.01ミリの厚さまで製造できる同社のオブラートに対しては、可食性フィルムとして様々な用途開発の要望、問い合せが増えており、これらのニーズに応え、オブラートに新たなイノベーションを起こそうという信念のもと、企業努力を重ねています。事業概要海外展開の動機と狙い(F/S前) オブラートは、定番商品に位置付けられており、今後、人口減少期に突入した場合でも、高齢化に伴う医療・介護分野での需要が下支えすることで、国内需要が大きく落ち込むことはないと想定されています。 一方、飲み薬形状の変化や核家族化などの影響で、特に若者層におけるオブラートの使用度・認知度が低下するなど、将来的な市場縮小に対するリスク要因も顕在化しつつあります。 そこで、国内消費者の新規獲得を目指すPR活動に加え、オブラートと相性が良い粉末状の漢方薬などを頻繁に利用する海外諸国に新たな市場があると仮説し、テストマーケティングに着手することになりました。 また、既存の薬の服用用途での販路開拓に留まらず、海外市場のニーズを取り入れ、可食性フィルムとしての可能性を昇華させるべく、新たな用途開発にも挑戦することとしました。F/S支援事業の流れ経営戦略海外展開計画策定資料・現地F/S及び成果将来の国内市場の縮小を見据えた新たな成長戦略①オブラートに包んで薬を飲む日本独自の文化を発信し、海外市場を開拓する②海外市場のニーズを捉えたオブラートの新用途を開発するシンガポールをアジアのハブと捉えてテストマーケティングを実施し、将来的には台湾、香港、タイなども視野に入れた計画に発展させる①病院、漢方診療所、自然治療所、ドラッグストア等に対する営業計画②新用途開発に向けたニーズの収集及び多様な業種業態とのネットワークの構築オブラートが「世界で可能性を秘めた食べられるフィルム」であることが十分に確認できた①オブラートへの認知が低い、病院などへは提案型の営業アプローチが有効であることを確認②食用などの新用途に対する高い関心と、商品開発への期待を確認シンガポールシンガポールにおけるオブラートの販路開拓及び新用途開発についての可能性調査

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