平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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18株式会社八幡屋茶舗製造業販売子会社設立会社概要 平成26年2月現在所在地 静岡県周智郡森町天宮581-1代表者 安井 健一業 種 緑茶製造、卸、小売資本金 10百万円売上高 630百万円従業員数 20名URL http://www.yawatayachaho.co.jp海外展開検討国 マレーシア、シンガポールマレーシア、シンガポール向け緑茶輸出~売上拡大を輸出ではかる~ 当社は、日本有数の茶生産地である静岡県遠州森町に本社を構える緑茶製造・卸・小売会社です。地元茶農家と契約栽培を結び、より安全に管理された茶葉を中心に仕入れ生産を行う他、全国の有名茶産地からも高品質で安全な茶葉を仕入れています。 遠州森町は、全国でトップクラスの健康長寿県(日常生活に制限のない期間)である静岡県の中で、男女とも県内No.1のお達者度(65歳をスタート年齢として自立して健康に生活できる期間)の町です。その理由の一つとしてお茶の産地で日頃からお茶をたくさん飲んでいることが言われています。 明治末期に創業された当社は、長年の経験と培った熟練の技で、時代に即したお茶を丹精こめて仕上げています。農林水産大臣賞他多数を受賞し、当社社長は、茶審査技術5段認定を持ち、平成24年度全国茶業連合青年団長も務めて斯業界に幅広い人脈を有しています。 従業員20名の小規模企業ですが、百余年にわたる当社の歴史をつらぬくのは、「無理」ではなくまず「挑戦」です。事業概要海外展開の動機と狙い(F/S前)■ 動機  緑茶の国内消費は、少子高齢化の中で減少傾向が続いています。一方輸出は、2010年の2,200トン、42億円から2014年の3,500トン、78億円と、数量、金額ともに近年大きく伸長しています。農林水産省は、2020年の緑茶の輸出額の目標を150億円として各種輸出振興施策を行っています。 緑茶の成分であるカテキンには抗酸化、抗がん作用があり、世界的な健康志向の高まりから海外での緑茶需要が増加しています。 現在、当社の売上は、国内向けが100%ですが、輸出により伸びている海外需要を取り込んで売上の成長をはかると共に生産農家の安定をはかりたいというのが海外展開の動機です。■狙い  日本からの茶輸出は、米国が全体の約半数を占め、次いでドイツ、シンガポールです。9番目のマレーシア(2014年73トン、147百万円)を対象国とした狙いは、これからの市場拡大の余地が見込まれることです。人口30百万人のマレーシアは、1人当たりGDPが1万ドルを越えており、シンガポールを除くASEAN諸国の中で一番高い水準で「ビジョン2020」で2020年に先進国入りを目指しています。 隣国であるシンガポールは同一マーケットとしてカバーすることが可能であるため、対象国にシンガポール(2014年緑茶の輸出額255トン、793百万円)を含めることにしました。F/S支援事業の流れ経営戦略海外展開計画策定資料・現地F/S及び成果売上高の増大を、需要の伸びている海外市場向け輸出によりはかる。初めての海外展開のため、中小機構のF/S支援を得て、市場拡大の余地が見込まれるマレーシア、シンガポール向け輸出を実現する商品戦略としては、仕入に優位性を持つ有機緑茶、有機抹茶を輸出末端需要家の需要を直接輸出により掴む外国語Webサイトによるコーポレートブランドの訴求力、浸透を高めるシンガポール向けに初めての輸出取引及び直接輸出取引を実現末端需要家に対する茶業者としての商品提案により海外取引を開拓シンガポール、マレーシアでは、有機の需要はまだ限られているマレーシア シンガポールF/Sの目的と実施内容及び成果等■F/Sの目的 売上高増大のために輸出取引の実現という成果を出すことを目的にしました。また継続的な輸出取引実現のために次回訪問に繋がる現地調査を目指しました。 当社として初めての海外販路開拓を行うために次の商品、流通戦略を立てました。 商品に関しては、山間地の産地として仕入れ面において有利な有機栽培緑茶を重点にする。また現在需要過多である有機抹茶では、独自の仕入ル

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