平成27年度海外ビジネス戦略推進支援事業 事例集
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F/Sの目的と実施内容及び成果等今後の見通し外国語Webサイト構築の目的と実施内容及び成果等■F/Sの目的 現地F/Sでは、菊地合板木工の海外展開計画を実現するため、以下の調査項目を設定しました。① オーストリアのパートナー企業との関係の深化。② オーストリアにおける新商品「組み立て式和室」、「帯クッション」のニーズ調査。③ 欧州での更なる販路拡大に向けたトライアル市場として、フランスを選択することが妥当であるかの調査。■現地アポイント等 現地F/Sでの訪問先のアポイントは、同社の意向を踏まえて候補先を選定し、同社の既存のネットワークの活用、中小機構の現地登録アドバイザーの協力のもとで取得しました。 オーストリアでは、同社のパートナー企業、在オーストリア(ウィーン)日本国大使館、ジェトロ・ウィーン事務所、墺日協会、日本の食品・雑貨を取り扱う企業を訪問し、市場調査を行いました。 フランス(パリ)では、パリ日本文化会館、ジェトロ・パリ事務所、建築事務所、展示会運営会社、現地高級インテリア店、フランス在住の日本の伝統工芸品輸入経験者、日本のインテリア・雑貨を取り扱う店舗等を訪問し、フランスが欧州でのトライアル市場となり得るかについて調査を行いました。■F/Sの実施内容と成果① オーストリアのパートナー企業との間で、今後の同社製品の販売戦略について、改めて合意・確認ができました。② パリ日本文化会館、ジェトロ・パリ事務所、フランスの設計事務所、フランス在住の日本の伝統工芸品輸入経験者、日本文化会館でのヒアリングによって、フランス(パリ)が更なる販路拡大に向けたトライアル市場として候補先となり得ること、また販路の拡大を検討するうえでの課題も明確になりました。③ パリの高級インテリア店から、同社商品に高い関心が寄せられ、現地F/Sの翌月に同社がパリを再訪することとなり、具体的な商品提案・商談に繋げることができました。④様々な訪問先からのヒアリング結果により、欧州各国市場の地域特性・嗜好等の情報が入手できました。 今回の現地F/Sの結果、オーストリア、フランスでの菊地合板木工の製品の販路開拓・拡大の可能性を確認することができました。一方、現地F/Sでは、対処すべき課題も判明しました。それは、作り手である同社が高い技術力及び品質で追求してきた「和」を一方的に押し付けるのではなく、いかにして「洋」の独自のテイストと融合させていくかということです。今後は、欧州市場でのニーズを踏まえつつ、「和」の良さ、「和」の新たな活用の可能性を提案して行く取組みが必要であることを再認識しました。他に、販路拡大の有力なツールである海外展示会出展に関しても、その「テーマ」、「ターゲットとする集客層」等のより的確な選定、同社製品の全体のフィロソフィーを統括するデザイナーの存在、現地パートナー(販売代理店)との一体感醸成のための緊密な連携などの重要性を改めて確認することができました。 対処すべき課題は多々ありますが、同社はこれまで様々な困難を乗り越え、着実に海外での販路拡大を実現してきており、これから 菊地合板木工では、これまで「障子スクリーン」の紹介を目的とした、英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語に対応したWebサイトがありました。今回の支援では、同社の海外展開計画に対応した「組も課題を一つひとつ克服し、欧州での更なる販路拡大に向けた活躍が期待されます。森田 裕東北本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー欧州は5億の人口と世界のGDPの4分の1を占める巨大市場です。物を見る目の成熟度合いが高く、また各国が歴史、文化、国民性に由来する確固たる価値基準を持っています。企業様の「日本の技術・品質と欧州のコンテクストの融合による独自のスピリチュアルな空間の提供」を目指し、現地パートナーを大切にされながら市場創造にひたむきに邁進される姿勢に共感し、今後とも伴走させていただきたいと強く感じた今回のご支援でした。東北担当専門家から一言現地F/Sでのオーストリアのパートナー企業訪問み立て式和室」を中心とした新商品の詳細の説明、現地パートナー企業が商談で活用できることを目的としたWebサイトの再構築を行いました。障子スクリーン帯クッション9

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