平成24年度F/S支援事業 事例集
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49九 州34F/Sの目的と実施内容及び成果等今後の見通し■F/Sの目的①フランスの化粧品市場調査。現地の化粧品トレンドや様々な化粧品販売店のオーガニックコスメの展開形態・販売方法とフランスに進出している日本企業の対面販売やマーケティングを調査。②フランスにて弊社の理念に基づいた化粧品を製造できるか調査する。化粧品の製造、研究について。大学等の研究機関、製造メーカー、原料メーカーの訪問、調査。③フランスでの販路を開拓する。販売会社・ディストリビューターを探す。海外展開、事業展開についての現地商工会と面談。■現地アポイント等 8日間の渡航中に事前にアポイントが取れた5社のほかに、化粧品市場調査の一環として訪れた「コスミーティング」で3社のアポイントがとれました。(研究機関3社、OEMメーカー4社、他)■F/S実施内容と成果①パリにてコスミーティングを訪問し、フランスの化粧品市場のトレンドを実感しました。現地の大手化粧品メーカー■製造・研究 コスミーティングと現地販売店での調査の結果、フランスにおいてはパラベン未使用の処方が必須。現在、製造メーカーが推薦した防腐剤での加水分解シルクの安定性をテストしており、経過を観察中。界面活性剤なしの処方が可能な2社と秘密保持契約書を締結し、防腐剤安定性と製品処方テストを行い、それぞれの製造会社と試作を行い、処方を決定します。 また、フランスで効能効果を謳うためにはエビデンスが必須になります。メーカーにエイジングのテストを依頼、フランスでの商品販売時に効能効果を唱えるように準備をします。それとは別に加水分解シルクが皮膚の再生に効果的かという実験をリヨン大学病院に依頼予定。東京農工大から実験に関するプロトコルの助言をもらい、実験を行ってもらいます。研究を委託する上で研究員をリヨン商工会以外にも、コンセプトをしっかりと押し出し、マーケティングを行う事で成功をしている小規模なメーカーを見つけ、参考になりました。 市場調査においては有名百貨店、化粧品専門店、ファーマシーと全く違うチャネル、またエステサロンも含めた販売店を訪問し、ディストリビューターが卸と化粧品販売店を兼業しており、日本とは全く違う化粧品の販売ルートで化粧品の販売を行っている事を再認識しました。ホテルでのエステ、アメニティの販売について、シャングリラホテルにて担当者と面談し、パリのホテルでの商品選別、またアメニティがどのように選別されているかお話を伺い、シャングリラホテルへのアメニティの常設、ご紹介へ可能性を感じました。②化粧品の処方に関しての大きな疑問であった、界面活性剤なしの処方が可能かという調査に関しては数多くの製造メーカーにお話を伺い、一つは可能技術を持っているメーカーと打合せ、さらに、最小ロット、価格について前向きに検討してくれたメーカーと技術開発、処方を含め製造可能である事を確認でき、大きな成果となりました。 もう一つの私たちの特徴である、絹主原料がどのようにフランスで受け入れられるのかという調査に関してはシルクフィブロインが細胞修復の効果があると既に知っている化粧品開発者、メーカー、原料メーカーが多く、シルク原料としての可能性がある事を実感しました。 また、マーケティングの見地においてもシルクのイメージ、アジア、日本のイメージも含めプラスとしての力がある事が分かりました。リヨン国立大学との皮膚科の共同研究に関してもリヨン商工会の方に同行していただき、弊社の化粧品、研究を理解していただき、日本の実験の実証を出来るとのお返事をいただきました。③海外展開において、フランスでどのように事業を始めるのかについて、リヨン商工会の方から、場所、人材なども含め行政からのサポートがある事を教えていただきました。 また、中小機構現地アドバイザーからもリヨンでの展開、またフランス市場における海外化粧品の展開についてアドバイスを頂き、展開計画の計画がはっきりとしてきました。経由で雇い入れ、実験室を借り、リヨンにて研究開発を行います。 ■販売 フランスは化粧品市場が成熟しており、大企業、中小企業ともしのぎを削っているため、海外からの参入が難しいと多くのメーカー、OEMメーカー、現地アドバイザーからも意見としてだされました。海外化粧品として成功している国内メーカーは有名百貨店で販売を行っており、日本国内での評価がそのままフランス市場に反映しています。マーケティングで日本色の打ち出しかた、ブランディングが重要な戦略になってきます。 商品完成後に、プレスリリース等を行い2013年コスミーティングへ参加し、直接ディストリビューターやファーマシーと取引を始めます。フランスでの販売では外注のプレスや営業を雇い入れる事(今回の訪問でわかった)が一般的という事なので外注に委託します。またウェブ等の販売も検討します。担当専門家ーから一言宮瀬 起一郎 九州本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー過去に本格的な海外展開の経験のない当社がフランスにおける既存商品の販売可能性と現地生産の可能性とを主眼にF/Sを行いました。その結果、化粧品のトレンド、処方上の制限や認証制度、共同研究開発の可能性など重要な情報が入手出来、今後の海外展開の方向性が見出せたという大きな成果を得ることが出来ました。今後の展開が大いに期待出来るご企業です。

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