平成24年度F/S支援事業 事例集
49/56

4734F/Sの目的と実施内容及び成果等今後の見通し■F/Sの目的 シンガポールにおける「姫かつお」の販路開拓の可能性の調査①マーケット情報、同業者・競合者、類似品、価格、味の嗜好、賞味期限、法規制、通関状況、必要な証明書の確認②販売チャネル(デパート、スーパー、コンビニ、日本食レストラン、寿司屋など)及び広告・宣伝方法及び想定される負担額の調査■現地アポイント等 食品コーディネーターとしての経験豊かな当機構の現地アドバイザーに同行していただき、3日間で7社の食品輸入卸業者を訪問。事前に送付していた『姫かつおスティック』及び当日持ち込んだ業務用食材(姫かつお角煮・スティック)についてプレゼンを実施し、商品評価や当社に対する要望についてヒアリングを進めました。 また、現地の大手スーパーの食品売場を数ヶ所視察し、売れ筋商品や価格帯について調査しました。 その後、現地の日系百貨店OBの現地 F/S調査を実施し、当社の商品のコンセプトや味等については高い評価を得ることができました。しかし、賞味期限については、現状の常温で半年という期間では短く、半年以上という要望が多くありました。現状の包装で対応するには、光による商品の変色劣化で品質低下が課題となります。また、アルミ包装へ変更することにより1年の賞味期限が可能となりまアドバイザーの案内により、現地の日系百貨店やスーパー等6社を訪問し、シンガポールの消費者へ『姫かつおスティック』を訴求する手法も含め調査を実施しました。 高知県貿易協会のシンガポール事務所及びJETRO シンガポールを訪問し、現地の経済情報や食品マーケット情報についてブリーフィングを受け、シンガポールの食品業界事情について情報収集を行いました。■F/S実施内容と成果 業務用食材は、現状、同様の商品が現地では存在せず、また、当社商品を活用した料理例を分かり易くカラー写真入りのチラシで説明した効果もあり、訪問した輸入商社の大半が関心を示されました。商品評価も非常に高く、追加サンプルとチラシの送付について要望がありました。 『姫かつおスティック』は、当初、「酒のつまみ」という習慣のないシンガポールにおいて(日本ほど評価されておらず、)日本と同様に珍味として認知されるのには少なくとも4,5年は要すると思われましたが、小売業者と連携してイベント等によるセールスプロモーションをかけていくことにより、シンガポール市場へ参入できる可能性があると分かりました。 また、訪問した全ての輸入商社が、既に日本に自社の輸出部門又はパートナーとしての輸出商社を有しており、その中には当社が既に人脈的につながりのある事業者もありました。したがって、国内取引となり貿易リスクを回避することができ、また、少量のサンプル輸出も可能となるため、輸出経験の少ない当社にとって参入し易い環境であると考えられます。 最後に、今回のシンガポールおけるF/S調査は、機構の海外販路開拓専門家、現地アドバイザー、職員でプロジェクトチームを組んで、現地の輸入卸業者・小売業者等について事前に情報収集を行い、訪問先の選定、現地調査の計画作成を進めてきました。そのため、現地では非常に効率の良い調査が可能となり、有益な情報を得ることができました。当社からも「人材不足の中小企業にとっては単独ではとてもこのようなF/S調査はできなかった」と、感謝の声を頂戴しております。すが、コストアップへと繋がってしまいます。その他の方法として、冷蔵保管により、既存商品でも3カ月程度賞味期限を延ばすことが可能となりますが、小売店では冷蔵設備が必要となります。よって賞味期限については、受注度合いや取引先に応じてコストも考慮して選択していく必要があります。 それから、輸入商社や小売業者の要望に応えスピーディーに対応し、セールスプロモーション・イベントに積極的に参加して調理法・活用法の提案を行っていくことが求められます。また、業務用食材として、現地カラオケ店等で提供してもらうなどの方策を取り、認知度向上に努めていくことで、当社商品のシンガポール市場における販路開拓が成功する可能性は高いと考えます。バックアップがあること②高知県産の宗田鰹の使用並びに原料仕入れ~製造~出荷までのラインがすべて一貫して土佐清水市であること担当専門家から一言岡本 幸男 四国本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー当社の業務用食材については、今回訪問した輸入卸業者に対して引き続きアプローチをかけていくことにより、現地で採用される可能性は高いと思われます。『姫かつおスティック』については、今後、小売業者が実施するセールスプロモーションに協力していくことで、参入のチャンスが出てきます。反面、今後の営業活動には販促費等が発生してきますので、費用対効果を踏まえ経営的な判断が必要となってきます。今後、今回同行した経験豊かな現地アドバイザーとも連携し、当社の海外販路開拓について継続的に支援して参ります。③『姫かつおスティック』が、袋タイプで常温保存可能であること(他のメーカーではあまり見られない。)④宗田鰹には、DHAやEPA、タウリンが豊富で“健康”を訴求できること⑤OEM製造対応が可能であり、様々な展開が可能であること四 国

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る