平成24年度F/S支援事業 事例集
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46土佐食 株式会社事業概要12F/S支援事業の流れ海外の可能性事前及び現地F/S今後の展開海外展開の動機と狙い(F/S前) 当社は、『姫かつおスティック』を柱に水産物の加工販売を営む第三セクター方式の企業です。当社は、平成2年に高知県工業技術センター及び高知大学の協力を得て『姫かつお』のスティック・角煮等の製品を開発し、姫かつお加工組合を設立。その後、土佐清水市からの支援を受け、平成5年7月に第三セクター土佐食株式会社として設立されました。 『姫かつお』の原料は、土佐清水市沖(足摺岬)において年間1万トン前後水揚げされる宗田鰹です。旨みが多く、水揚量の内95%がうどんや蕎麦などの出汁に会社概要平成24年8月現在所在地 高知県土佐清水市三崎543 代表者 野村 明業 種 水産物の加工販売資本金 73百万円売上高1,500百万円従業員数196名  URLhttp://www.tosashoku.co.jp展開検討国・地域 シンガポール 当社において、平成23年度に5年を目処とした海外への販路開拓について検討が始められました。しかし、社内には貿易実務の経験者がおらずノウハウがなく、中小機構へ貿易実務に関する相談があり、当社の営業担当課長に対して中小機構専門家が、2日間に渡り貿易実務講習を実施したことが、中小機構との繋がりのきっかけとなります。 その際、FOODEX JAPAN 2012における中小機構の海外展開エリアに係る日本食ブームの東南アジア市場を狙い、先ずはシンガポールにおける販路を開拓使われる宗田節として出荷されていました。宗田鰹は、新鮮な状態でしか加工することができないため、主に宗田節としてのみしか親しまれていませんでしたが、上述のとおり、高知県工業技術センター及び高知大学の協力を得て製品化ができたものが『姫かつおスティック』となります。 その『姫かつお』という名前は、姫かつおスティックが完成した際、本かつおに比べて小さくてお姫様みたいに可愛らしいということから、地元の小学生の女の子により名付けられました。 『姫かつおスティック』は、やわらかい情報提供を行ったところ、是非ということで出展されることとなりました。FOODEXに出展した際、中国や香港、台湾、シンガポールの海外バイヤーからの商品評価は高く、展示会後には、実際に香港や台湾から発注・リピートオーダーもありました。 当社はこの結果に勇気づけられ、日本食品ブームの中国・東南アジアをターゲット市場として狙いを定め、第一に、ASEAN諸国の中で、高所得者が多く存在するシンガポール市場での販路開拓を検討食感を残したまま味付け調理された鰹の珍味といった商品で、しょうゆ味、しょうが味、塩味、辛みそ味、にんにく味など数種類が製造されています。その製法は、黒潮渦巻く土佐の足摺岬沖にて、伝統的な一本釣り漁法(一本釣り漁法は土佐清水市だけの漁法)で漁獲された宗田鰹を、鮮度保持の為に船上で冷水処理を施し、手間ひまかけて茹で上げ・皮取り・直火焼・骨抜き・整形といった過程を経て、じっくりと焼き上げられた後、新鮮素材の黒潮の幸『姫かつお』として全国の食卓へ届けられています。し、中小機構のF/S支援事業に応募されました。■当社の海外展開に対する見解①世界的に魚製品が食べ始められており需要が見込める②中国では、川魚が主流であり、海産の魚類の評価が高く優位性がある③MADE IN JAPANのブランド評価が高い(特に安全性の面)■当社の強み①第三セクター企業であり、地元地域の日本食品ブームの中国・東南アジアをターゲット市場として狙いを定め、第一に、ASEAN諸国の中で、高所得者が多く存在するシンガポール市場での販路開拓を検討シンガポールにおける「姫かつお」の販路開拓の可能性の調査マーケット情報、同業者・競合者、類似品、価格、味の嗜好等の確認販売チャネル(デパート、スーパー、コンビニ等)及び広告・宣伝方法姫かつおスティック等に係る商品評価が高く、市場参入の可能性が把握できた。輸入業者、小売業者への商品価値の浸透を今後加速させる。~“姫かつお”の土佐発世界への挑戦~シンガポール製造販売海外販路開拓

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