平成24年度F/S支援事業 事例集
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44株式会社 明光堂事業概要12海外展開の動機と狙い(F/S前) 当社は“広島針”の代表メーカーの一つとして、1949年創業より針・ピンを製造し、日本国内から世界各国へ針・ピンを供給してきました。その間長年の研究を重ね、品質の向上や合理化改善を目指すと同時に、針生産に伴う固有の線材加工技術(ヘッダー加工、尖頭加工、インサート成形技術等)を、他分野においても活用しております。針造りを通して培った線材加工のノウハウを随所に活かし、これらの技術に基づいた機械の設計・製作も行っております。それらを背景に、針・ピン分野とは異なる精密部品や電気・弱電部品の分野にも進会社概要平成25年2月現在所在地 広島県安芸郡府中町大須4-1-36 代表者 河口 龍太郎業 種 ピン・特殊針、線材・金属加工、電気・弱電部品加工、金型設計製作、各種自動機械の設計製作資本金 2,400万円売上高9億7,000万円従業員数  URLhttp://www.meikodo.co.jp/index.html展開検討国・地域 カンボジア 当社は13年前に中国江蘇省に生産拠点を設立し、2つの生産拠点から世界49か国に自社製品展開しております。 しかしながら、中国の急速な経済成長やそれに伴う日中関係の変化等から、人件費や人民元の高騰等による、当社製品のコスト競争力の低下等が懸念され、現在の生産体制に一抹の不安を抱くようになりました。 現在、当社の競合先は、高品質グレードのドイツ企業と中品質グレードの中国企業となりますが、前者に対しては、グローバル競争力の強化を進めねばならず、後者に中国から生産機能の一部をカンボジアへチャイナ+1~生産拠点のリスク分散で取引先への安定供給を維持~出するという展開を進めてきました。 生産体制としては、日本(広島・大阪)、中国、カンボジアで国際水平分業的に生産を行える生産システムを構築する。また、営業・マーケティング拠点についても、日本(広島・大阪・東京)だけでなく、現在既に活動している上海を含め、東南アジアやその他成長地域に設け、各市場に情報知識的にも人的にも深く入り込み営業販売活動を繰り広げたいと考えています。 時代や環境の変化への素早い対応も競争力の源泉となっており、急激な円高に苦しんでいた90年代の輸出針業界において、対しては、コスト競争力を補う付加価値の向上を目指さしていく必要がございます。 こうした状況の下、世界49か国の現取引先に対して、品質を落とさず安定供給を保つために、リスク分散という観点から、中国以外の第3生産拠点への進出を検討しておりました。 昨年より1年間、当社は社長の河口を中心に、東南アジア各国の市場環境基礎調査(法規制、経済、社会、インフラ等)を行い、情報の収集、分析・評価をした結果、当社にとってはカンボジアが最適であろ国内最速で中国江蘇省に海外生産拠点を立ち上げました。その後も柔軟に変化への対応を重ね、現在は中国における為替・賃金・政情といったカントリーリスクに対応するべく、新新興国として注目を集めるカンボジアへ生産機能の部分的移転を進めています。今後は、縮小する日本市場と可変要素が多くなるであろう世界経済の行方を踏まえ、マーケテイング・販売の分野においても、世界の各成長市場へ拠点を設置し、人的にも情報的にも深く入り込む事で市場を広げ、世界全体から利益を創出できる企業を目指したいと考えています。うという結論に至りました。 但し、自社での調査・検討では、実際に現地でしか得られない物流事情や原材料の調達先についての情報が不足していたため、費用見積もりの精度が低く、海外事業計画を最終化できない状況でした。 そこで、カンボジア進出の妥当性を評価するために、中小機構のF/S事業に応募し、専門家の支援を仰ぎながら、確認すべき情報項目を網羅的・体系的に整理し、最終意思決定に向けた事業分析とそれに基づく海外事業計画の最終化を進めてまいりました。製造業カンボジア製造子会社設立F/S支援事業の流れ経営戦略海外展開計画策定資料・現地F/S及び成果海外売上比率40%に向けた戦略として、世界49か国の現取引先に対して、安定供給と品質維持を保つための、生産/販売体制の分業化を検討。まず、中国以外の第3生産拠点の設置から取り組む。客観的な視点で、各種調査結果情報を、定量的に分析評価した上で作成。将来ありたい姿やビジョンに沿った、進出アプローチとステップを検討。バンコク・ホーチミン・プノンペンの3都市32訪問物流ルートや原材料調達先の把握概算費用見積もりの結果、工場設置エリアの選定

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