平成24年度F/S支援事業 事例集
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40株式会社 野村鍍金事業概要12F/S支援事業の流れ経営戦略海外展開計画策定資料・現地F/S及び成果海外展開の動機と狙い(F/S前) 当社は、産業機械向けロール製造、製鉄連続鋳造用モールドの製造を主軸に表面処理加工、表面処理プラントエンジニアリング、産業用機械製品の設計・製作、表面処理技術コンサルタント、新分野開発までを手掛けるめっき業界のパイオニア企業です。 当社では、各種めっき・電解研磨・化学研磨をはじめ、溶射によるセラミックコーティング、フッ素樹脂コーティング、レー会社概要平成24年8月現在所在地 大阪府大阪市西淀川区姫島5-12-20 代表者 野村 修平業 種 電気めっき及び機械加工資本金 16百万円売上高4,967百万円従業員数282名  URLhttp://www.nomuramekki.com/展開検討国・地域 インド 日本から見るとインドは中国の経済拡大の陰に隠れそこまで意識されてはいませんが、経済成長を続けており、近い将来鉄鋼生産も1億トンの大台に乗る見込みです。これまで、当社の製鉄メーカー用モールドはタタ製鉄をはじめインド各地の製鉄所に納品してきていますが、すべて日本国内での生産、メンテナンスにより対応しているため、当社製品の性能を評価いただきかろうじて他社との安値競争に陥ることなく過ごしてきましたが、近年インドの経済成長を見込んで欧米メーカーの進出計画が相次ぎ、数年内に経済成長後のインド市場は海外からインドに進出した各メーカーの独断場になることインドにおける製鉄分野の拡大見通しと既存ユーザーからの要望に対応するため合弁を含めた進出の検討ザー加工などの多種多様な表面処理技術とこれらを組み合わせた複合表面処理技術を保有しています。また、製紙・製鉄・フィルムメーカー用の各種ロールや製鉄メーカー用のモールドなどを、単に表面処理だけでなく、その設計から加工、組み立てまでも行っています。表面処理の技術解析から納入先のエンジニアリングまでできるところが同社の強みといえます。 この特徴が最も生かされているのが、がわかってきました。当社としては、日本にいたままインドはじめ拡大する市場への参入機会を見過ごしてしまうか、この際海外市場に進出を果たすか、決断を迫られている状況でした。 当社は、過去中国に別事業で製造拠点を展開していましたが、市場動向の変遷、自社技術の流出等の理由により、幸いにも大きな傷を負うことなく撤退することができた矢先であり、当社が今後海外展開を考える場合の進出先は、すでに製品を納入している(製鉄所向けモールド事業では、必ずメンテナンス事業がある)インドが最有力候補となるのは必然でもありました。当社の製鉄連続鋳造用モールド部門であり、日本国内では同社と競合他社の二社がシェアを持つ状況となっています。製鉄は将来的に見て、国内市場は頭打ちになるのが見通されています。拡大が見込まれるのは中国をはじめとするアジア・新興国であり、中国については、当社は青島に10年ほど前に今回とは別部門で進出していますが、以降諸般の事情により、損失を出す前に撤退を決断したところです。 今回中小機構が新たにF/S支援事業を開始し、対象を公募したのは、当社が上述の理由から海外への進出検討を開始した時期であり、当社としてはまさに渡りに船のタイミングでした。 中小機構のF/S支援事業募集に前後するように、当社に対しインドへの進出を要望する話が複数浮上してきていました。一つは当社のインド販売代理店経由によるメッキ業者との連携。もう一つは、当社の原料(資材)取引先からの技術提携を含む現地企業の紹介でした。当社の海外展開計画は、この二つの案件を軸に、F/Sを組みたてていくこととなりましたが、依然として手探りの状況にありました。市場拡大を見越した競合欧米メーカーのインド進出に対応した海外展開戦略が必要となる。過去当社の中国での事業展開が工場進出から撤退まで一応一区切りついた。長期的にみた今後の日本国内市場の停滞懸念。当社のインドへの進出形態を決定し、パートナーを選定するとともに、具体的な生産・事業計画を策定する。作成した進出計画に基づく具体の投資計画をベースに、販路開拓戦略と事業可能性についての検討を行う。合弁or技術提携申込先を実際に訪問し、意見交換・合弁交渉。現地での具体の事業展開に必要となる資料の収集。マーケット状況を実際に確認し、進出時の経営形態を絞り込むことができた。製造業インド(チェンナイ・プネ・ジャムシェドプール)工場候補地視察製造・販売・サービス拠点の設立

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