平成24年度F/S支援事業 事例集
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3334F/Sの目的と実施内容及び成果等今後の見通し■F/Sの目的①現地での事業運営計画の検証(物流、金融、現地法制度など詳細把握)②製造・サービス拠点候補地の調査・選定③現地拠点設立時のエンジニア採用のための状況調査■現地アポイント等 5営業日の調査日程で、中小機構の専門家と相談しながら、専門家、現地アドバイザー、及び当社のネットワークの中から訪問調査先を選定。現地金融機関や会計事務所、レンタル工場候補地、人材紹介会社、投資調整庁など13カ所の訪問・調査を行いました。■F/S実施内容と成果①当社がインドネシアで展開しようとする事業運営(インドネシア、中国、日本の3拠点のモノ、資金、情報の流れ)について現地会計事務所、現地金融機 F/S終了後、インドネシアへの拠点設立を具体化すべく、現地へも数回足を運び、用地選定・契約、投資調整庁への申請手続をはじめとした法人設立準備を進めています。 当社は5年前に中国への拠点設立経験がありますので、今回のF/Sで明確になった課題をどのように解決していくべきか、おおよその方法論は理解しているため、経営判断も速く展開することができています。 今後は、できるだけ早くインドネシアで関、及び中小機構現地アドバイザーから現地の税制面、法律面、商習慣など日本では入手できない情報の提供を得ることができ、現地拠点設立までに当社で準備すべき事項を明確にすることができました。 何よりもインドネシアへ拠点を設立し、事業運営で落とし穴にはまらないためのおおよその留意点を短期間で把握することができ、インドネシア進出への不安が解消しました。②調査前には、インドネシアの工業用地はすでに入手困難であるという情報があり、候補地の選定が最大の課題であったのですが、中小機構現地アドバイザーのネットワークで紹介いただいた民間仲介会社に候補地を案内してもらい、また調査期間中に訪問した現地事情に詳しい投資調整庁の担当者や日系工業団地事務局からもその候補地の情報を入手することができ、操業地確保の目途がつきました。③当社では、現地でのお客様へのエンジニアリングサービスを担当する責任者は日本人の駐在を考えていますが、できるだけ早期に現地スタッフに設計・製作の技術を移転していく計画を持っています。このためには現地技術スタッフのレベルも一定以上必要で、このような人材が確保できるかという不安もありましたが、これについても複数の現地人材採用会社、公的な人材育成機関の訪問調査により、選定・採用プロセスについて具体的に検討できる段階に進むことができました。④一連の訪問調査で、インドネシア国内での自動車市場が拡大すること、また自動車産業を支える当社のような産業装置メーカーの必要性は間違いなくあることを確認できました。のお客様へのエンジニアリングサービスを安定して提供できるような組織体制を整備することを目指し、当面は経営トップがリーダーシップを発揮していかないといけないと考えています。 中小機構のF/S支援事業を始めとした国際化支援事業は、中小企業単独ではコンタクトが困難な現地情報に詳しい企業や専門家への調査をコーディネートいただくことで、現地拠点設立、また現地事業運営上のネットワーク構築に向けて非常に有益です。 調査終了後も中小機構からは、当社の展開についてご心配いただき、時折、フォローと情報提供をいただき、たいへん心強く感じています。 F/S支援の活用は1回だけと聞いていますが、F/Sは1回で完結するものではなく、場合によっては数回の調査が必要となり、後半になるほどシビアな意思決定が必要になってきます。今後の中小機構の支援には、そこまで踏み込んでいただくことを大いに期待しています。担当専門家から一言塙 博夫 近畿本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー5年前開始した中国事業が順調に軌道に乗り、今回、中国と連携の形でインドネシアの事業計画のスタートが切られました。新井社長は確固たる事業構築の構想を抱かれ、裏付けとしての綿密な情報収集、フットワーク、リーダーシップのもと、拠点設立の準備は着々と進められています。間もなく実現するお客様の要望に応えることのできるインドネシア工場の完成の姿を見るのが大変楽しみです。近 畿

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