平成24年度F/S支援事業 事例集
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934F/Sの目的と実施内容及び成果等今後の見通し担当専門家から一言森田 裕 東北本部 海外販路開拓支援 シニアアドバイザー■F/Sの目的①お茶関連等主要製品の販路開拓・拡大②樺細工製品のミュージアムショップへの販路開拓③樺細工製造技術による欧州文化とのコラボレーション■現地アポイント等 F/Sの目的①②③に沿ったアポイント取得を行うとともに、現在のトレンドが顕著に表れるMAISON&OBJETを踏査し、出展している事業者から当社と顧客層が似通いかつ商品が競合しない事業者を探しだすことにつとめました。■F/S実施内容①クリスチャン・ディオールに関し、既に取引のあるトレイについては「大変気に入っている、他では売ってほしくない。」という言葉を引き出せたほど関係性は深まった F/Sを終えた率直な感想は、当社の製品はヨーロッパで受け入れられる、樺細工の技術はヨーロッパの文化とコラボすれば可能性が広がるという実感を持つことができたことです。 2月には再びアンビエンテ出展で渡欧します。その際にクリスチャン・ディオールや茶葉・茶器販売店を再訪しフォローを実施したいと思います。■障壁の高い欧米文化も、その先端では常に新たなコラボレーションのパートナーを探し求めていること■ただ限られた「和好み」層の歓心を買うという旧来型の待ちの手法から転じて「本物の冴え」と背景にある「物語り性」を携えてアプローチすることの重要性と効果上記が確認されたF/Sでした。日本に数多く存在する伝統工藝品・職人技の欧米文化への挑戦・再挑戦を事業者の方々と共に戦略的に吟味する上で極めて意義深い事例であると考えます。と思います。 その他茶葉・茶器販売店においても、安価な中国産の製品との違いを明確に認識させることが出来、ギフト商戦前ということもあり、訪問したすべての小売店で受注を獲得できました。②ミュージアムショップに関しては、44美術館のショップ購買責任者とアポイントを得ることが出来ました。受注には至りませんでしたが、その要因が物流コスト(金融機関手数料含む)にあることも明確になりました。税務代理人等含め現地代理店の必要性を今後の検討課題と認識しました。③高級テーブルウェアブランドのクリエイティブディレクターとアポイントを得ることができたことから、プレゼンに際して、事前にプレゼンストーリーの綿密な打ち合わせを実施しました。先方の興味がわくキーワードの選定、そのストーリー等、アドバイザーとともに周到な打ち合わせの後に臨んだ結果、予定時間を大幅に延長した打ち合わせとなり、コラボ企画の実現に向けた試作品づくりという、次ステージに話が進みました。 高級テーブルウェアブランドから弊社に陶器とデザインを送っていただき、その陶器に樺細工で加飾することとなりました。■成果 意図的に業界も業態も異なる方向性のアポにて、フランスのマーケットにおける樺細工の可能性を試してみた今回のF/Sでしたが、どこも予想以上の反響があったと思います。 特に、茶葉、茶器販売店においては商品として市場性がある(クオリティが高く価格競争力がある)こと、また、高級ブランドにおいては、コラボレーションの対象となるポテンシャルのある素材(品質、ストーリー、希少性)であることが確認できました。 また社内体制の整備も必要ということを、改めて実感しました。 さらには、多くの課題を抱えて「成功の犠牲」になってしまわないよう、自社だけの課題と抱え込まず、産地共通の課題として広く体制を整えていくことが必要と認識しました。 また技術コラボ進めている高級テーブルウェアブランドとは事業を前進させたいと思っています。 体制面では税務代理人等の業務内容・コストなど詳細な確認をとり、販売予想などと合わせ、海外事業計画を再考し、整備を進めたいと思います。 本F/S支援事業では、国内・現地アドバイザーの的確な指導はもとより、渡航と現地での移動については全くストレスを感じることがなく、プレゼンに全神経を集中することができました。各プレゼンや、商談に至っては中小機構の同行があったことが信頼面で非常に大きいと感じています。過去のビジネスでこれほど快適に成果を上げることができたことはなく、改めてこの事業制度の有効性に驚嘆しつつ感謝します。東 北

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