平成24年度F/S支援事業 事例集
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8有限会社 冨岡商店事業概要12F/S支援事業の流れ海外の可能性事前及び現地F/S今後の展開海外展開の動機と狙い(F/S前)■角館と樺細工 桜と武家屋敷で有名な秋田県角館町。桜の時期には多くの観光客がこの地を訪れます。「桜」「侍」は日本をイメージする言葉です。 「山桜の樹皮」を原材料とする樺細工は、現代では茶筒のイメージが強いですが、遡れば刀の鞘の補強材や加飾に用いられていました。■樺細工製品を取り巻く環境と 取り組み状況会社概要平成24年12月現在所在地 秋田県仙北市角館町東勝楽丁2-2 代表者 冨岡 浩樹業 種 樺細工製造卸資本金 5百万円売上高129百万円従業員数9名  URLhttp://tomioka-shoten.co.jp/展開検討国・地域 フランス 当社は2009年に地域資源活用事業に認定され2012年から海外展示会に出展し始めました。 同業他社がJETROの支援を受け海外販路開拓に成功していることからも、欧州で樺細工製品が受け入れられる下地があることは認識していましたが、本当にうまくいくかは不安でした。 このような中、2012年2月に出展したアンビエンテにおいて、フランスの高級ブランド「クリスチャン・ディオール」トップバイヤーの目に留まり、トレイ大小数個づ秋田県角館町に伝承する伝統的工芸品の海外市場調査~樺細工(桜皮細工)製品・製造技術を、文化的素地の高いフランスへ発信~ 日本人のライフスタイルの変化も影響し、産業としての樺細工の市場は縮小しています。芸術品としての樺細工には素晴らしい作品がありますが、現実的には伝統工芸品(芸術品)の生産量は少なく、95%以上が一般品です。しかし生活用品となる一般品としては高額なものとなるため、市場では苦戦しています。■冨岡商店の取り組み 「国指定伝統的工芸品である樺細工(桜皮細工)の製造元として、世界に類をつの発注をいただきました。正直その時は「何に使用するための発注か」も確認する間もないほど、一方的なオーダーで、風のように立ち去られました。 しかしながら、納品直後から倍々の発注が数か月続く状況となり、何に使用するための購入かの確認と樺細工に興味があるならば新たな商品のプレゼンをすることで、樺細工製品の販路開拓を実施したい、可能性を確認したいと思うに至った次第です。 このような状況を中小機構東北経営支見ない一属一種ともいうべきクラフトの価値を国内は元より広く世界に発信し、「一生に一つ」使い続ける豊かさを通じて、人々の潤いある生活に貢献できる企業を目指します。」を社是として、モダンな作品の開発、インテリア分野(照明など)への展開等、使い続ける豊かさの提案となるものを企画、創作し、新人作家の作品発掘も含め、洗練された、それでいて親しみのあるギャラリー的店舗による発信を事業としています。援部内で情報共有をしていただいたようで、国際化支援の担当者からF/S支援事業の話をいただきました。 実施に際しての狙いは以下の3点に絞りました。①お茶関連主要製品の販路開拓・拡大②樺細工製品のミュージアムショップへの販路開拓③樺細工製造技術による欧州文化とのコラボレーション独自出展したAmbiente2012において、フランス高級ブランドトップバイヤーからオーダーがあり、毎月倍々で発注が入る状況。同業他社もフランスにおいて樺細工製品を展開中。プレゼン戦略の立案(「桜」「武士」「刀」等のキーワードと効果的なストーリー)。多様な市場の発掘(高級ブランド、茶葉販売業界、美術館)。異文化、異素材との融合(高級陶磁器メーカーとのマリアージュ・アンサンブル)。展示会への継続出展。高級陶磁器メーカーとのコラボ企画の継続販路拡大を目指した代理店・税務代理人等の検討国内社内体制(英語対応人材採用等)の強化と、地域産業とし飛躍するための産地総体としての基盤整備製造業フランス(パリ)輸出

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