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中小機構・小規模事業者支援ガイドブックⅡ 9 (図表5)創業希望者のタイプとタイプ別支援のポイント 逡巡型タイプ思い込み型タイプ<特徴>○やりたいことが色々あるが、なかなか一つに決められず、何年たっても前に進めないタイプ※創業ステージの初期段階で一番多い。<特徴>○逡巡型とは逆に、創業テーマを始めから絞り込み過ぎているタイプ<助言のポイント・助言例など>○いろいろ思慮深く検討することは悪いことではないが、まずは暫定的に一つの事業内容を決め、小さくビジネスを始めるなど、具体的な行動に移してもらうことが重要○これまで創業の経験をしたことがないので、「未知の世界」に不安を持つのは当然。未知である間は不安は消えないので、不安を解消するには、行動してその世界を体験してもらうことが重要○ただし、失敗して再起不能になることは避けなければならないため、投資を抑えてリスクを低くし、「上手くいかなかったら、違うテーマで再挑戦すればいい」という位の気軽な気持ちで始めてもらうのも良い。<助言のポイント・助言例など>○例えば、コーチングを勉強して、「コーチングスキルが身に付いたのでコーチングで創業するのが一番」と決め込んでしまうタイプ○これまでの職務経験を活かせる分野など、「もっと有望な創業テーマがあるか」、もう一度、いろいろな観点からテーマを挙げてもらう必要がある。○そして、そのより有望なテーマの中で、コーチングスキルも、自分の強みや売りの一つとして活かす方法を検討してもらうことも重要〇もう一度自分の棚卸しをしてもらい、自分の強みを沢山あげ、それらの中から「複数の強みを組み合わせた差別的優位性のある創業テーマ」を再検討してもらうと良い。自己アイデア陶酔タイプ一攫千金タイプ<特徴>○自分のオリジナルなアイデアの素晴らしさに自ら酔いしれてしまい、自身満々のタイプ<特徴>○どんなビジネスでも構わないので、とにかく金儲けしたいというタイプ<助言のポイント・助言例など>○本当にニーズがあり、誰も思いつかないような画期的なアイデアなら良いが、実際はニーズがあまりないケースが多い。「お金を払ってでも利用したい」という程のニーズではない。〇「この素晴らしいアイデアを他人に話すとマネをされるので話したくない」と考えがちである。〇ビジネスを始めるということは、ある程度自分のビジネスモデルを世間にさらすことになるので、話しただけで簡単に真似されるようなビジネスモデルであれば、結局はビジネスを始めた途端に真似されてしまう。〇まずいろいろな人にアイデアを話し、客観的な意見を聞いて、より磨きをかけるなり、軌道修正するなり、色々検討するよう助言すると良い。〇新しいアイデアのビジネスは、例え素晴らしいものでも、ゼロから世間に広めていかねばならず、軌道にのるまでかなり時間がかかる。〇独立するなら、まずオーソドックスな商売で生活が成り立つ程度の売上のボディを作り、オリジナルアイデアの事業は、一部門若しくは他との差別化要素という位置付けで、一つの「ウリ」として訴求していくよう助言すると良い。<助言のポイント・助言例など>○自ら商売をするには熱意とパワーがいるので、「金持ちになりたい」と思うこと自体は悪くない。〇しかし、今の時代、簡単に儲かる方法など、まず存在しないことを認識してもらう必要がある。〇悪徳商法の儲け話に騙されたり、「話題性があって成長分野」というだけで飛びつき結局は競争が激しかったり、一過性のブームだったりして最後は失敗してしまう危険性もある。〇「儲けたい」と思うそのパワーを知恵に変え、自分の強みを洗い出して、その強みを活かせる創業テーマを見つけてもらう。〇ビジネス成功の鉄則は、「儲かりそうな分野」よりも、「自分の強みを活かせる分野」ということを認識してもらうと良い。〇当たり前のことだが、顧客がお金を払ってくれるのは、何かメリットを感じるからなので、「誰の役に立てそうか」という視点を持ってもらう必要がある。〇何よりも、人は「自分のため」よりも「誰かのため」に頑張れるものである。

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