小規模事業者支援ガイドブック4 支援者のための小規模事業者のIT利活用サポートブック 生産性向上への取組みを中心に
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段を決めます。 この作業は、事業者の納得性を⾼め、限られた資源(特にカネ)を投資する(実際にその策を実施する)際の裏付けとなるため、⾮常に⼤切な⼯程です。 実際の実現⼿段としては、新たに何らかの専⽤の設備投資や調達を⾏う⽅法から、今あるもの(例えば、EXCELなどの汎⽤アプリやホワイトボードなど)を活⽤する⽅法、さらには⼿書き管理なども含めて、あらゆる可能性を洗い出します。 ここでは、「あらゆる可能性を洗い出す」ことが重要で、事業者の納得性に繋がります。検討段階で明らかにコストがかかったり、現場負担が⼤きそうな場合でも、きちんと洗い出して記録しておくことを⼤事にして下さい。 これらの検討においては、具体的な⼿段や製品・サービスなどを調査することやシステム開発事業者・サービス提供事業者などから概算⾒積りを取るなど、⼤まかな費⽤感を算出しておくことも⼤切です。 このように洗い出された様々な⼿段⼀つ⼀つについて、費⽤だけでなく、その「実現スピード(それを実施しようとした時に速やかに始めることができるか)」や「影響スピード(それを実施した時に、どのくらいの時間で効果が出てくるのか)」、「ユーザー負担(現場の従業員などの負担がどのくらい増えるか、減るか)」などの複数の視点で評価して、それに基づき採⽤する⼿段を選択、決定します。 これらの検討内容を上記のような形で、必ず、全て⽂書として記載して保管して下さい。これを作成しておくことで検討以降に出てくる対案などについても同じ⼟俵で検討することができ、検討レベルがぶれることなく引き続き選択を⾏うことが出来ます。 IT利活⽤による業務の効率化(経営課題の解決)によって労働時間の短縮化、⼈員の余剰ということが起こることになります。ここで⽣じた時間の余裕、⼈員の余剰を「攻め」に回す戦略も可能となってきます。以降は、IT利活⽤は専⾨家に委ね、これら「攻め」の実現⽀援を引き続き指導員が伴⾛することにより、より強⼒に事業者の成⻑を促すことができます。 ITで実現する機能機能を実現するための手段の選択肢(ソリューション)内容内容(ITインフラ含む)実現スピード実現コストユーザ負担リスク売り上げ実績の把握(傾向分析)飲食店管理システム「コックさん」◎△○△Excelによる実績リスト○◎△◎POSレジと会計ソフトとの組み合わせ◎◎○○既存顧客・潜在顧客への情報発信SNS連動型情報発信クラウド「UserEZ-SNS」◎△○○手作業によるSNS・HPの更新◎◎△○お客様の声・クレームなどの蓄積・検索機能クラウドグループウェア「BizALL」△△△◎メモシールとホワイトボードの活用(手書き貼付け)◎◎△○飲食店管理システム「コックさん」◎△○△31中小機構・小規模事業者支援ガイドブックⅣ

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