小規模事業者支援ガイドブック4 支援者のための小規模事業者のIT利活用サポートブック 生産性向上への取組みを中心に
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「効率の向上」でいえば、業務プロセスの改善を図る上でITの利活⽤が有効です。 例えば、新しいITシステムの提供形態であるクラウドサービスを活⽤することで、⽐較的低コストでIT利活⽤の環境を整え、現場の負担となっている作業を軽減したり、様々な実績をリアルタイム(あるいは短時間)で把握・分析していくことで作業ミスの撲滅や全体最適化、業務時間の短縮などを図ることが可能となります。 「付加価値の向上」でいえば、その実現⼿段として、インターネットを通じたサービスや通信機能を有する製品などを活⽤することで、付加価値の向上を図ることができます。 例えば、インターネットを活⽤して情報発信することで広範囲の顧客にアプローチしたり、いままでのサービスの提供⽅法の変更、痒いところに⼿の届く新しいサポートの実現、さらには過去から蓄積されたデータをITの⼒で分析活⽤することでニーズに合ったタイミングでのサービス提供の実現などが考えられます。 ITの利活⽤は、これまで業務効率化やコスト削減といった分⺟(効率の向上)の削減、いわゆる「守り」に主眼が置かれてきたように思われますが、新たな製品・サービス開発強化や販路の拡⼤といった分⼦(付加価値の向上)の拡⼤、いわゆる「攻め」の⾯でも有効であり、経済産業省は中⼩企業における⽣産性向上に向けたIT導⼊及びその利活⽤の⽅向性を⽰す「攻めのIT活⽤指針」を策定しています(参考に巻末に掲載しています)。 本指針では、「新規事業への進出」「販売チャネルの創出」など、中⼩企業がITを利活⽤することにより達成したい各事項について、「攻めのIT活⽤のねらい」として分類を⾏っています。 各項⽬の中では、中⼩企業がITを導⼊する以前の状況を「導⼊前の状況例」として例⽰し、この段階から、導⼊するITの活⽤レベルに応じて、「置き換えステージ」、「効率化ステージ」、「競争⼒強化ステージ」として、その発展度合いを⽰す尺度にあわせたITの適⽤事例を⽰しています。 第Ⅲ章では、この「攻めのIT活⽤指針」も踏まえて、⼩規模事業者におけるIT利活⽤の推進を⽀援するために、先の「⽀援者の役割」でも述べたように、⽐較的多くある「経営相談」(⽬に⾒えている経営課題の解決)からIT利活⽤を促すことができるように、⽣産性の向上への取組みを中⼼に、「効率の向上(分⺟)」の取組み検討と「付加価値の向上(分⼦)」の取組み検討との2つの⽀援の流れについて、本指針の考え⽅なども参考として、⽀援のポイントに併せて各過程で使⽤する⽀援ツールの使い⽅についても記載しています。 15中小機構・小規模事業者支援ガイドブックⅣ

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