小規模事業者支援ガイドブック4 支援者のための小規模事業者のIT利活用サポートブック 生産性向上への取組みを中心に
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3.小規模事業者におけるIT利活用成功のポイント 経営資源の限られた⼩規模事業者であっても、よりITの利活⽤実現に近づけるための成功ポイントを幾つか挙げてみます。 (1)経営者の強いリーダーシップ ⼩規模事業者の従業員は、その組織のネームバリューやブランド⼒などに魅⼒を感じるよりも、経営者そのものや経営者の進める経営に関する考え⽅・理念などに魅⼒を感じている場合が多くあります。 そのような中で、限られた資源を有効に活⽤して、その中での最⼤の成果を上げようとすれば、やはり現場を⽀えている従業員の積極的な協⼒が不可⽋です。 そのために、以下のような点を踏まえつつ、経営者⾃らが強いリーダーシップを発揮して、従業員を強⼒に⽀えつつ、推進していくことが重要です。 ・経営者が夢を持ち、経営ビジョンがはっきりしている。 ・経営者が先頭に⽴って経営改⾰を進めている。 ・経営者が勉強してITやWebなどの「利活⽤⽅法」を良く知っている(PC等の操作に⻑けているという意味ではない)。 ・経営者が経営改⾰・業務改⾰などのプロジェクトのイニシアティブを取る。 ・経営者が多忙で⾃ら関与できないようなプロジェクトの場合には担当チームを作る(その場合定期的に経営者主催の進捗会議・打合せを開催して、担当任せとしない)。 ・社内外の関係者の合意形成が重要であり、常に間接的にでも関係する可能性のある組織や⼈物には情報提供を⾏い、必要なポイントでの確認を⾏う。 (2)成功している企業は、必ずしも多額のIT投資をしているわけではない IT利活⽤に⻑けた⼩規模事業者の場合、必ずしも多額のIT投資をしているわけではありません。ポイントは、IT導⼊だけに注⼒せず、⾃社の業務⾃体の⾒直しに積極的に取組むことです。そうすることで、「効率化された業務」を「ITで加速」し、⾼い⽣産性向上を実現しています。 (3)従業員の中に「IT利活用推進のキーマン」を育てる IT利活⽤に⻑けた⼩規模事業者の場合は、IT専⾨家ではなく業務のキーマンがIT利活⽤の推進役に育っているケースが多く⾒られます。「IT利活⽤推進のキーマン」を核にして経営者を含む従業員全員参加でIT利活⽤に取り組んでいきます。 キーマンの育成においては、ITに関する知識やスキルを⾼めることも必要ですが、それ以上に、経営者と思いを共有し、⾃社の「業務改⾰」や「IT利活⽤」を実現するためのプロジェクトリーダーになることが求められます。そのため、経営者や⽀援者は、各部⾨の主要な従業員を集めた「参画型プロジェクト」を編成し、円滑な運営12中小機構・小規模事業者支援ガイドブックⅣ

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