小規模事業者支援ガイドブック4 支援者のための小規模事業者のIT利活用サポートブック 生産性向上への取組みを中心に
10/98

しかし、実態としては、例えば「受発注にはFAXが重⽤されている」、「⼿書き伝票で処理している」など⼩規模事業者によるIT利活⽤はまだ低い割合にとどまっているようです。 実際に、⼩規模事業者に話を聞くと、「ITそのものに抵抗感がある」のではなく、「IT導⼊に対する判断(その効果を得るためにどの様な負担が必要なのか)をしかねる」ことによるITへの投資に対する不安感が強く影響しているようです。 多くの経営者は、これまでにも機械装置の導⼊や⼯場の拡張、新規の⼈材雇⽤、外部との業務提携など、様々な投資を⾏ってきました。そのいずれにおいても、投資前に⼗分な情報収集を⾏い、それらの検討結果を踏まえて⾃⾝で納得した上で決断し、その投資の結果についても、当初の思惑通りにならなかった場合それなりに理由や原因を理解・納得することができていました(だからこそ、次の投資には失敗しないように注意点を拡げるのです)。 しかし、ことIT投資に関しては、どのように情報収集したらよいかわからない経営者が多く、またIT投資に着⼿した経営者でも、当初の思惑と異なる結果になると『システム会社からの説明が専⾨⽤語であったり業界独⾃ルールなど、全く理解できなかった』経験がトラウマになり、IT関連だけはどんなに慎重に検討しても(後から追加費⽤が必要なのではないか、思っている姿のシステム利⽤ができないのではないか、本当に必要な機能だけを要求できているのだろうか、など)不安感が残ってしまい、それを継続することができない状態になっているようです。 以下に、実際に経営者がITの利活⽤の検討を始めるに際して、感じてしまいがちな不安とITを取り巻く現状について記載します。 不安(1)ハードやソフトなどの購入としてそれ相応の初期投資が必要なのでは・・・ (現状)事業者として⼀般的に事業に必要な性能を保有しているPCを購⼊する場合、現在は20年前に⽐べて5分の1以下の価額(5〜20万円程度)となっており、また、利活⽤⽅法によっては、PCではなく、既に保有しているタブレットやスマートフォンなども活⽤可能です。これまでイメージしてきたような多額(数⼗万から数百万円)の投資が必要ではなくなってきています。 同様に、ソフトウェアに関しても数百〜数千万円もかかるオリジナルでのシステム過去にもIT導入を推し進めてみたが、最初に思い描いた姿にならなかったIT利活用をしてみたいが、どう進めて良いのか分からないデータを蓄積して経営戦略に活かしましょう!!業務を最適化して人員削減を!!情報発信を強化して新しいお客様を!!IT・Web利活用への課題高度なITスキルを持った人材が必要となる(システムの導入や保守のための人材)ハード、ソフトの購入により初期投資額が高額になるセキュリティ対策やデータ管理まで手が回らない6中小機構・小規模事業者支援ガイドブックⅣ

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る