平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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87関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)ホテル・飲食店公益財団法人沖縄県産業振興公社販 売琉球大学農学部との共同研究で「あかばなぁ」の含有成分を解析し、「カラダにいい飲み物」としてのエビデンスを獲得した。 こうした大幅なリブランドの結果、「Beni」は総数500以上のホテル、飲食店、観光地などで取引先を得た。世界初、花のスパークリング泡盛「HanaHanaBeni」が誕生 その一方で、スパークリング泡盛の開発は難航。そもそも沖縄の酒造メーカーでは泡盛に十分な炭酸を注入する技術やノウハウがなかった。また、原液となる「Beni」の味わいを損なわない泡盛を新たに造る必要もあった。開発が行き詰まる中、沖縄県産業振興公社の担当者から紹介された崎山酒造廠が協力を快諾。約1年半の試行錯誤の末、当初の計画より5カ月遅れて平成26年2月、「Beni」の香りや味を生かす、クセが少ない理想的な泡盛の製造とスパークリング化に成功した。 花の抽出エキスをそのまま使用したスパークリング泡盛は世界初。このフラワースパークリングは、沖縄の方言で乾杯を意味する言葉「ハナハナ」と「花」をかけて「HanaHanaBeni」と命名。鮮やかな紅色は祝いの席に最適だ。アルコール入りとノンアルコールの2種類を作り、宴席の全員が同じ紅色のスパークリングで乾杯できるようにした。 平成26年度は、主に「HanaHanaBe ni」のPR・ブランド促進にファンドを活用。瓶やラベル、箱のデザインから販促用のポスターまで、「ブライダルギフト」としても使ってもらえる高級感を打ち出した。ラベルの絵は、沖縄在住の画家・大城清太氏の手によるもの。 販売先はBtoBとし、ホテルや飲食店に持ち込んだところ、新たな100%県産ドリンクとして反響を呼び、次々に販路が拡大していった。海外の有名ブランドや5つ星ホテルが注目「HanaHanaBeni」は、旅雑誌「CRE A Traveller」やファッション誌「VOG UE」などに記事掲載され、本物志向の消費者を中心に一気に認知度が上昇。その後、フェラーリ・ジャパンのディーラーの目に留まり、記念ボトルとして採用された。また、ワシントンD.C.の日本大使館で沖縄文化交流会が開かれた際には、ウェルカムと乾杯ドリンクとして振る舞われた。さらに、平成28年9月からは香港の5つ星ホテルでも採用されることになった。「Beni」も沖縄DFSのルイ・ヴィトンの店舗において客へのウェルカムドリンクに採用されるなど、海外からの注目も熱い。 国内では、沖縄リゾートウェディング協会と連携し、年間売上本数1万本を目指す。並行して県外・海外のウェディング会社やデパートに向けて、ギフト商品としての営業を強化している。崎山酒造廠(フラワースパークリングの製造)(有)渡具知(Beniの充填)株式会社グランディール「Beni」及び「HanaHanaBeni」の企画開発・販売沖縄の土産物は競争が激しく、長く生き残っていくのは困難。あえて高級ブランドとして打ち出すことで、他との差別化を図った。ただ、ブランド促進には多額の開発費や宣伝広告費がかかる。商品の味やデザインを追求し、ブライダルギフトとしてのブランド価値を確立できたのは助成金によるところが大きい。今後の事業展開事業成功のポイント今後は「あかばなぁ」を通して宮古島を世界にアピールしていきたい。「宮古島といえばハイビスカスの島」といわれるくらい「あかばなぁ」の生産が盛んになれば、島に雇用を生み出すだけではなく、新たな観光産業として地域活性化にも貢献できるものと考える。その一環として平成28年度、農業生産法人(ハイビスカス王国宮古島)を立ち上げた。田た島じま理りえこ恵子株式会社グランディール代表取締役☎098-859-6237公益財団法人 沖縄県産業振興公社お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!「Beni」・「HanaHanaBeni」ともに、沖縄ならではのストーリー性を持ったクオリティーの高い商品となっている。「あかばなぁ」を切り口に、更なる商品展開や地域活性化に期待したい。連 携連 携販 売支 援宮古島の農園に咲く「あかばなぁ」を1つひとつ手摘み。花弁を乾燥させた後、エキスを丹念に抽出する。沖縄県内ではホテル、レストラン、ブライダル等で、「特別な日の乾杯」として愛飲されている。公益財団法人 沖縄県産業振興公社地域中小企業応援ファンド

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