平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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83関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越ることになった。新商品開発はスピード勝負勢いをつけて販売に挑む 新商品の開発はスピード勝負だ。YUZURICHの開発が始まった平成20年当時は柚子こしょうのブームが到来していただけに、川津社長の中では「今やらなければ!」という意識が強く働いていたという。 新商品開発は自力でやる。ペーストではなく2mm角の柚子と唐辛子を混ぜて勝負に挑もうと決意したときも、「農家さんを大事にしろ」という先代の教えに従い搾汁ラインを立ち上げたときも、「今しかない」という思いで機械を購入、開発に踏み切った。もちろん、やると決めたからには最後までやり通す。これも川津食品のこだわりだ。 YUZURICHの場合は、勢いに乗っている開発段階の平成21年に、「おおいた地域資源活性化基金」へ販路開拓を見越した助成事業を申請。採択を受けた頃には、レシピは大方できあがっていた。あとは、最終調整を行ない、ラベルやボトルデザインをブラッシュアップ、東京などの見本市でPRするだけだ。この段階で助成金を有効活用した。 同社にとっては初の助成事業の利用となったが、事業開始前の平成21年度決算期に比べ、平成23年度の決算では33%増の売上高2億5,000万円を記録。ここでついた勢いと自信は、次の商品開発へと受け継がれた。九州地方の中小企業と連携し新たな商品開発にチャレンジ YUZURICH開発を皮切りに、3つの助成事業を達成した川津食品。近々では、大手コンビニチェーンが無料で提供する小袋タイプの柚子こしょうを手がけることが決まった。「助成していただくことで、思い切った行動に出られたと思います。ためらわずに展示会に参加できた。費用を出し渋っていたらまとまる商談も逃していただろうし、人間関係もここまで広がらなかった」と、代表取締役の川津氏は語る。「柚子といえば大分県、あるいは九州といったイメージが定着するほど、柚子こしょうを売っていきます。大好きな九州を元気にするためにも、柚子が持つ地域資源としての側面をPRしていきたいですね」 近年では、海産物や畜産物、調味料といった九州地域の食材と柚子こしょうのコラボレート企画に取り組むかたわら、九州の「食」を全国に発信する「TORIKUMIX」プロジェクトにも力を注いでいるという。川津食品の勢いはとどまるところを知らない。熊本県の醤油メーカーピリッと辛い柚子こしょうに甘味をミックスさせ、液状に仕上げたことで、子どもの口にも合う新感覚の調味料に仕上がった。助成金を使い食品展示会に多数参加。PRに全力で取り組んだため、関東や関西の大手スーパーを中心に販路を開拓できた。今後の事業展開事業成功のポイント柚子こしょうや果汁の単体での取引ではなく、海産物や畜産物、野菜などの商材に川津食品の柚子こしょうで味付けするといったコラボレート企画を増やす。今後は九州の特産物の特徴を生かした新商品開発に取り組み、九州を盛り上げていく。川かわづみねゆき津峰之有限会社川津食品代表取締役☎097-533-0220公益財団法人 大分県産業創造機構お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!全国にひしめく柚子調味料との差別化に加え、権威あるコンテストへの入賞を販路開拓の一環として取り組んだことで、飛躍的な成長を遂げたと思います。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)消費者公益財団法人大分県産業創造機構支 援協 力販 売有限会社川津食品「YUZURICH」の開発・製造・卸全国の百貨店、スーパー、ホームページなど柚子の皮はすべて手剥き。柚子こしょうに使わない部分は搾汁機にかけドリンクメーカーへ販売。ペースト状の柚子こしょうは瓶詰めタイプのほか、大手コンビニチェーン向けの小袋(粒)タイプも。公益財団法人 大分県産業創造機構地域中小企業応援ファンド

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