平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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75関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越社長は抗ウイルス作用のあるおしぼりを思いつく。店側が客の入店時に手の消毒をお願いするのはハードルが高くても、おしぼりで手を拭くだけなら抵抗感は少ない。客が意識しないうちにウイルス対策ができているというのが最大のポイントだ。 以前にも他の助成事業に申請したことがあった味本社長は、「こうち産業振興基金」があることを自ら調べ、申請を行った。同年7月に「経営革新支援事業」として採択され、開発に着手。ノロウイルスなどアルコールで除菌できないウイルスに対して、VBジャパンテクノロジー株式会社が開発した「VB(ウイルスブロック)」の水溶液を使うことで解決を図った。VBは抗ウイルス抗菌効果を備えた無味無臭の液体で、これにタオルを浸すことで抗ウイルス抗菌効果のあるおしぼりができる。開発では、水溶液濃度の割合や水溶液にタオルを浸す時間の調整、香料など他の薬剤との配合バランスなど、さまざまな試行錯誤が行われた。平成26年度の助成金は主に、こうした検査や実験に活用された。 完成した「VBおしぼり」は、「おてふきにっぽん」という商品名で、海外旅行者向けのお土産品として販売を開始。「日本のおしぼり文化を世界に広めたい」との思いからだ。ところが、売れ行きは低迷。原因は、何に使うものなのか、外国人に周知させられなかったためだ。その反省に立ち、国内の結婚式場やブライダル業を展開するホテル、レストランへの販路拡大に力を入れたところ、大手外食チェーンからの受注や海外との商談が成立するなど、半年で75万枚を売り上げた。 また、災害時や非常時の備蓄用商品として、5年間保存がきく「非常用保存ウェットタオルVB」を開発。これは先の熊本地震の際、被災地で大活躍した。当初はお手拭きサイズしかなかったが、体も拭けるようにと大きなサイズの販売も開始した。現在は、全国の自治体や学校などから備蓄用にと多くの発注が来ている。唯一無二の企業としてブランドの確立を目指す 平成27年度の助成事業は、次の展開として自社のブランド化を図った。「綿100%の使い捨ておしぼり」や「VBおしぼり」は株式会社mimotoにしかない商品で、今はオンリーワン企業として経営を続けているが、今後は競合が出てこないとも限らない。また、取引先が一流企業や高級ブライダル会社などになってきたことで、自社のレベルもそれに合わせていく必要が出てきた。「おしぼりと言えば株式会社mimoto」と誰もが答える企業になるべくネームバリューを高め、競争力をつけていくことが今後の課題だ。VBジャパンテクノロジー株式会社「これからの時代はオンリーワンでないと勝ち残れない」との思いから、新規事業に挑戦。それまでの自社のパッケージ技術を生かしながら、「日本製の綿100%の使い捨ておしぼり」という新しい商品で勝負に打って出た。今後の事業展開事業成功のポイント仮に競合会社ができても、「やっぱりmimotoでないと」と選んでもらえるよう、ブランド化を図り、業界で不動の位置を確立したい。また、日本のおしぼり文化を世界にも広めていきたい。味みもとたかし本隆株式会社mimoto代表取締役☎088-845-6600公益財団法人 高知県産業振興センターお問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!卸売業で培った経験に加えて社長のチャレンジ精神と行動力で大きな成果を上げている。今後も本県発の製品による更なる飛躍を期待している。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)消費者結婚式場、ホテル、レストランなど公益財団法人高知県産業振興センターホームページなど支 援薬液提供販 売販 売株式会社mimoto「VB綿ウェットタオル」の開発・販売VB水溶液を用いることで、肌荒れ等の人体に対する影響のない安全なおしぼりができる。平成28年には「PUALAウェットタオル」が「高知県地場産業奨励賞」を受賞した。公益財団法人 高知県産業振興センター地域中小企業応援ファンド

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