平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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69関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越された純品は、高価で菓子の原料には適さなかったが、ブドウ糖や果糖を加えた希少糖含有シロップを使用することで、商品化への道筋が見えてきた。希少糖シロップの配分を変え商品の風味と食感を徹底追求 試作を行うにあたり資金が必要となったことから、公益財団法人 かがわ産業支援財団の「かがわ中小企業応援ファンド」に申請。平成23年度の「新分野等チャレンジ支援事業」として採択され、新商品の開発が始まった。 まずは希少糖の安全性や機能性を理解するため、糖質関連のセミナーやシンポジウムに参加。しっとり感のあるマドレーヌやクッキー、ドーナツなど、さまざまな角度から試作を重ねる中、糖質をすべて希少糖含有シロップに置き換えると、菓子として形成できないことがわかった。香川大学の教授から専門的なアドバイスも得ながら、シロップの量を徐々に調節し、風味と食感を損なわず、リピートされる商品を目指し、何度も試行錯誤が繰り返された。さらに、香川大学の大学祭やイベント会場において、試食、アンケートなども実施。それらの結果も参考にしながら、最終的に、希少糖含有シロップの配分量を全糖分の25%とし、油で揚げずにオーブンで焼き上げることで、カロリーも2割抑えた新食感の焼ドーナツが完成した。本事業の成功体験を踏まえ新たなファンド事業に挑戦 シロップの含有量を見極められたことで他の菓子にも応用が可能となり、ヨーグルトゼリーや飴といったドーナツ以外の商品も同時開発しながら、販路開拓に向けての市場調査も積極的に行った。平成24年4月の発売開始とともに、ホームページも新たに開設。希少糖の特長を全面的にアピールした結果、全国放送のテレビの情報番組で取り上げられ、「ルーヴの焼ドーナツ」は発売初年度以降、3年連続で年間販売個数30万個を突破。同社の看板商品になるまでに成長した。 その後も、バウムクーヘンなど希少糖含有シロップを使用した商品を開発しながら、同社は今回のファンド事業の成功体験を踏まえ、平成25年度のかがわ中小企業応援ファンドにも申請。「食品産業総合支援事業」として採択され、低糖質・低カロリースイーツの開発と販路開拓に挑戦した。 平成26年には最新設備を導入した自社工場「菓子創造研究所」を開設。30余人のパティシエ率いる製造部を中心に、近年ますます健康志向の高まる顧客に向け、おいしさと機能性を兼ね備えたスイーツづくりを通し、香川県の魅力を発信しつづけている。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)消費者日頃から県や財団など公的機関の事業に参加し、積極的にコミュニケーションを図ることで、希少糖スイーツの開発にいち早く着手できた。香川大学が誇る希少糖研究の成果物として、国内外に発信できたことも大きい。公益財団法人かがわ産業支援財団今後の事業展開事業成功のポイント本事業の認知・拡大により、希少糖の有益性をさらに広めるとともに、地場産品を活用した機能性スイーツの可能性を極め、香川ブランドを盛り上げていきたい。藤ふじいじろう井二郎株式会社ルーヴ代表取締役社長☎087-868-9903公益財団法人 かがわ産業支援財団お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!本事業は、希少糖ブームの大きなきっかけとなった。油で揚げずに焼ドーナツとした発想は、菓子メーカーならではのアイデアであり、今後も健康志向を追求したスイーツづくりを期待したい。支 援株式会社ルーヴ希少糖スイーツの開発、製造香川大学自社店舗、ホームページなど協 力販 売希少糖スイーツの最新作は、夏季限定のジュレ。フレッシュな果物の味わいが楽しめる。平成26年に新設した「ルーヴ菓子創造研究所」。最新設備を導入し県内外から注目される。公益財団法人 かがわ産業支援財団地域中小企業応援ファンド

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