平成27年度 地域中小企業応援ファンド(スタート・アップ応援型)事業化事例集
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関東・甲信越北海道・東北北陸・中部近畿中国・四国九州・沖縄関東・甲信越51あり、2度目にして無事ファンドに採択された。そして、ファンドを利用することで、マウンテンバイク、ロードバイク、ミニベロ(小径車)の3種類の異なる自転車を試作できた。ブランドの確立のため大きな展示会から攻めていく 初年度に製品ラインアップを揃えた小西氏は、2年目は販路開拓を軸にしたテーマで、再びファンドに採択された。 1年目は試作品の製作に加えて、国内の展示会、試乗会への参加など、さまざまなプロモーション活動も行っていた。しかし、2年目は大きな展示会への出展のみに的を絞ったプロモーションを行った。「技術的に優れていても、知名度がないと、受注に結びつかないのがハンドメイド自転車の世界です。そのため、影響力のある展示会でバイヤーやユーザーにアピールしていきました」(小西氏) そこで出展したのが、幕張メッセで開催された日本最大の自転車ショー「サイクルモードインターナショナル」と、国内外のハンドメイドバイシクルビルダーが出展する「ハンドメイドバイシクル展」だった。平成27年4月には欧州最大のハンドメイド自転車ショー「Bespoked UKHBS」に出展し、高い評価を得るなど、その後も小西氏はブランド確立に向けた取り組みを続けた。地道なプロモーションが功を奏し、メディアにも取り上げられ、現在では海外からの問い合わせも増えてきているという。すべての部品の内製化と技術継承が次のテーマ 曲げと溶接について、小西氏はトップレベルの技術を持っているが、切削加工は外注せざるを得ないのが実情だ。「外注はコストも時間もかかるし、引き受けてくれる企業も少ない。加工用の機械も導入して、主要部品をすべて自前で製造できるメーカーに成長させたい」と、小西氏は語る。現在は、別の助成制度を利用して、加工設備の導入を検討している。 もうひとつの課題が技術の継承だ。後進を育成することで、製品ラインアップの拡充が可能になり、ビジネスの幅も広げられる。平成27年度に京都府の「現代の名工」に選出された小西氏の技術を次の世代に伝えていくことも、地域産業の継承として、重要な取り組みといえるだろう。国内の溶接技術大会でタイトルをとったり、海外の展示会で高評価を受けることで、技術力の裏付けとした。さらに、もっとも影響力のある展示会を目指して試作品をつくり、費用対効果を最大化した。今後の事業展開事業成功のポイント現在は外注している切削加工などを内製化していくことで、納期とコストの圧縮を目指す。また、後継者の育成に注力していく。小こ西にし栄えい二じWELD ONE 代表☎075-315-8848公益財団法人 京都産業21 お問合せ※その他の地区については巻末の連絡先一覧をご覧ください。ファンド担当者の視点!「現代の名工」にも選ばれたトップレベルの溶接技術を生かし、軽くて頑丈なオリジナル自転車メーカーとして世界にもファンを持つブランド企業に成長していただきたいと思います。事業の推進体制(協力業者、販売代理店などの体制)ホームページ/国内外の展示会への出展公益財団法人 京都産業21支 援販売・市場開拓WELD ONEチタンフレーム自転車の開発および販売曲げと溶接により、チタンのパーツを自転車のフレームに組み上げていく。大江山の鬼伝説にちなんでブランド名は「OGRE」、ロゴは鬼をかたどった。公益財団法人 京都産業21地域中小企業応援ファンド

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